綿半ホールディングスは25年3月期1Q大幅増益で進捗率順調、株価は年初来高値更新の展開

2024年7月29日 09:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 綿半ホールディングス<3199>(東証プライム)は7月25日の取引時間終了後に25年3月期第1四半期連結業績を発表した。建設事業の大幅増収効果に加え、小売事業における物流効率化効果なども寄与して大幅増益だった。そして通期増収増益予想を据え置いた。第1四半期の営業利益進捗率は26%と順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値更新の展開だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年3月期1Q大幅増益で進捗率順調

 25年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の318億26百万円、営業利益が243.2%増の8億26百万円、経常利益が119.4%増の8億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益が169.9%増の6億16百万円だった。建設事業の大幅増収効果に加え、小売事業における物流効率化効果なども寄与して大幅増益だった。営業外収益では出資金運用益が68百万円減少、特別利益には負ののれん発生益51百万円を計上した。

 小売事業は売上高が1.3%減の196億94百万円、営業利益(全社費用等調整前)が58.5%増の5億67百万円だった。小幅減収だが、物流効率化効果などの効果で大幅増益だった。建設事業は売上高が28.8%増の102億42百万円で営業利益が3億円(前年同期は2億18百万円の損失)、貿易事業は売上高が1.6%増の16億74百万円で営業利益が41.5%減の1億70百万円、その他(不動産事業など)は売上高が5.6%増の2億14百万円で営業利益が59.8%減の19百万円だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年3月期比3.1%増の1320億円、営業利益が12.3%増の31億70百万円、経常利益が4.1%増の33億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が2.5%増の19億円としている。配当予想は24年3月期比1円増配の24円(期末一括)としている。10期連続増配予想で、予想配当性向は25.2%となる。

 セグメント別の計画は、小売事業の売上高が0.7%増の794億24百万円で営業利益(全社費用等調整前)が24.7%増の16億97百万円、建設事業の売上高が7.5%増の433億60百万円で営業利益が36.5%増の15億75百万円、貿易事業の売上高が2.8%増の78億84百万円で営業利益が22.5%減の8億89百万円、その他(不動産事業など)の売上高が10.2%増の13億32百万円で営業利益が19.8%増の1億33百万円、営業利益の全社費用等調整額が▲11億32百万円としている。

 25年3月期は小売事業と建設事業が牽引して増収増益、そして10期連続増配予想としている。第1四半期の営業利益進捗率は26%と順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値更新の展開だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。7月26日の終値は1810円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS95円33銭で算出)は約19倍、今期予想配当利回り(会社予想の24円で算出)は約1.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1143円40銭で算出)は約1.6倍、そして時価総額は約361億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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