sjig.jp:ライブ配信サービス「ふわっち」の競合優位性活かし2桁成長続く

2024年7月22日 09:05

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記事提供元:フィスコ

*09:05JST sjig.jp:ライブ配信サービス「ふわっち」の競合優位性活かし2桁成長続く
jig.jp<5244>は、連結子会社のA Inc.にてライブ配信サービス「ふわっち」を運営している。

「ふわっち」ではスマートフォンやPCを用いて誰でも簡単にライブの視聴、配信を行うことができる。ライブ配信中に視聴ユーザーが使用するアイテムの販売が同社グループの主な収益となる。「ふわっち」はアマチュアの配信ユーザー(芸能・ライバー事務所に所属しない普通の会社員、主婦、シニア、学生等)がメインで利用するサービスで、一般の方が配信を始めることの敷居が低く、日々ユーザーの流入が続いている。また、各配信ユーザーのバックグラウンドが多種多様であることから配信内容に多様性があり、ユーザー層の裾野が幅広く、都心だけでなく地方のユーザーが多いこともユニークな特徴である。

2015年のサービス開始以来、課金者及び配信者の主力世代は30~40代だが、50代も全体の約20%を占める主力なユーザー層となっている。競合他社が中核とする10~20代と比較すると「ふわっち」のメインユーザー層である30~40代はARPPU(課金ユーザー1人当たりの平均課金額)が高い。また、2024年3月の1カ月間で1配信あたり10分以上視聴した平均視聴者数は12.8人と小規模なコミュニティで、配信者との距離が近く、居心地の良さと熱量を生み出しやすい点も特徴となっている。

24年3月期の売上高は12,247百万円(前期比16.6%増)、営業利益は1,804百万円(同82.3%増)で着地した。第4四半期の課金ユニークユーザー数は前年同期比+11.5%増の40,597人で前四半期から継続して堅調に推移した。また、ARPPUは26,000円弱の水準にて安定推移している。同時に25年3月期の業績予想も開示しており、売上高は13,500百万円(同10.2%増)、営業利益は2,000百万円(同10.8%増)を見込んでいる。「ふわっち」の継続的な成長で2桁成長を想定。株主還元の方針として、従来の「配当性向10%程度」から「総還元性向30%以上(うち、配当性向10%以上)」を目指す方針へ変更し、株主への還元を強化している。

国内動画投稿・ライブ配信市場は急速に市場が拡大しており、2025年度には1兆円を上回る市場規模まで拡大する見込みとなっている。また、動画共有・配信サービスにおいては、「ライブ配信型の動画共有サービス」の利用率は全年代で9.2%と、他サービスと比較して成長余地が大きい。特に「ふわっち」の中心ユーザーである30~40代以降の年代における利用率は30代11.4%、40代3.4%と、今後も市場拡大余地が大きい(2023年6月総務省公表データ)。
加えて、「ふわっち」の成長だけでなく、VTuber事業やAR/VR事業を始めとした新規事業にも注力しており、今後の収益源の多角化及び更なる成長を図っている。《NH》

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