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日本エンタープライズは25年5月期営業・経常増益予想
(決算速報) 日本エンタープライズ<4829>(東証スタンダード)は7月12日の取引時間終了後に24年5月期連結業績を発表した。前回予想をやや下回ったものの、大幅増収増益で着地した。クリエーション事業、ソリューション事業とも順調に拡大し、販管費の抑制なども寄与した。25年5月期は前期計上の特別利益剥落などで最終減益だが、各事業とも順調に伸長して増収、営業・経常増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は4月の年初来高値圏から反落したが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。
■24年5月期は大幅増益、25年5月期は営業・経常増益予想
24年5月期の連結業績は売上高が23年5月期比11.5%増の46億96百万円、営業利益が46.7%増の2億64百万円、経常利益が46.7%増の2億78百万円、親会社株主帰属当期純利益が特別利益(投資有価証券売却益25百万円)計上も寄与して102.8%増の2億09百万円だった。配当は23年5月期比1円増配の3円(期末一括)とした。配当性向は55.2%となる。
前回予想(4月5日付上方修正値、売上高47億50百万円、営業利益2億80百万円、経常利益2億90百万円、親会社株主帰属当期純利益2億10百万円)をやや下回ったものの、大幅増収増益で着地した。クリエーション事業、ソリューション事業とも順調に拡大し、広告宣伝費を中心とした販管費の抑制なども寄与した。
クリエーション事業(一般消費者向けコンテンツサービス、法人向けビジネスサポートサービス等)は売上高が8.9%増の17億80百万円、営業利益(全社費用等調整前)が11.1%増の4億60百万円だった。一般消費者向けコンテンツサービスでは通信キャリアの定額制コンテンツなど、法人向けビジネスサポートサービスではキッティング支援などが増収と順調だった。
ソリューション事業(法人向けシステム受託開発・運用等)は売上高が13.3%増の29億15百万円、営業利益が17.9%増の3億75百万円だった。システム開発サービスにおいて、ラボ型開発(専任のITエンジニアチームによる開発支援形態)などが大幅に伸長した。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が10億81百万円で営業利益が46百万円、第2四半期は売上高が11億21百万円で営業利益が72百万円、第3四半期は売上高が12億43百万円で営業利益が78百万円、第4四半期は売上高が12億51百万円で営業利益が68百万円だった。
25年5月期連結業績予想は売上高が24年5月期比13.1%増の53億10百万円、営業利益が11.5%増の2億95百万円、経常利益が7.5%増の3億円、親会社株主帰属当期純利益が11.6%減の1億85百万円としている。配当予想は24年5月期と同額の3円(期末一括)としている。予想配当性向は62.5%となる。
前期計上の特別利益剥落などで最終減益だが、各事業とも順調に伸長して増収、営業・経常増益予想としている。クリエーション事業では一般消費者向けコンテンツサービスにおける定額制コンテンツの既存サービス拡大、法人向けビジネスサポートサービスにおけるキッティング支援の拡大、ソリューション事業ではシステム開発サービスや業務支援サービスの拡大を推進する方針だ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。
■株価は戻り試す
株価は4月の年初来高値圏から反落したが、調整一巡して切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。戻りを試す展開を期待したい。7月12日の終値は137円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円80銭で算出)は約29倍、今期予想配当利回り(会社予想の3円で算出)は約2.2%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS127円61銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約53億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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