エコナビスタ:介護業界におけるSaaS型見守りシステムのトップランナー

2024年7月10日 19:32

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記事提供元:フィスコ

*19:32JST エコナビスタ:介護業界におけるSaaS型見守りシステムのトップランナー
 

エコナビスタ<5585>は、睡眠解析技術を通じた健康状態推移予測AIの開発と、開発したAIを実装した「ライフリズムナビ+Dr.」サービスなどを介護施設や病院等に提供し、介護スタッフの負担軽減につながるソリューションを提供している。

現在の主たる事業として、超高齢社会の進展に伴って現実的な課題が山積する介護業界を中心に、DXの推進による業務効率化とケアの質向上を両立する「ライフリズムナビ+Dr.」、ライフリズムナビ+Dr.で培ったノウハウを在宅介護領域に最適化し事業パートナーを通じて展開するサービス「ライフリズムナビ+HOME」がある。これらのライフリズムナビ事業は同社が事業を通して蓄積してきた高密度かつ長期間の睡眠データ、バイタルデータをベースに医学的知見を加えた独自の解析技術、創業時から得意とするセンサフュージョン技術を組み合わせ、SaaS型見守りサービスとして提供している。

24年10月期上期累計の売上高は912百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益は417百万円(前年同期比0.1%増)で着地した。ライフリズムナビ案件の受注が予定通り推移し、売上・利益ともに過去最高を更新。通期の売上高は1,347百万円(前期比24.0%増)、営業利益は429百万円(前期比11.3%増)を見込んでおり、業績予想に対して売上高は進捗率67.7%、営業利益は進捗率97.3%と順調に推移している。

ライフリズムナビ事業は、導入時の初期売上高と導入後の月額利用料(リカーリング収益)が収益となる。上期時点のイニシャル売上高は7.4億円、リカーリング売上高は0.77億円で推移している。累計導入床数は12,151床(2023年10月期時点で9,006床)と既存法人の他施設への導入を中心に予定通り増加している。直販及び代理店経由で各種介護施設へ販売しているが、上期時点の直販経由の売上高が5.51億円(23年10月期通期で5.52億円)、代理店経由の売上高が1.46億円(23年10月期通期で1.96億円)となっている。

同社は、模倣困難性の高い独自の解析技術およびビッグデータの蓄積により、競合優位性を持つ。また、「ライフリズムナビ+Dr.」シェア拡大に向けて、現状全国に代理店を通じたルートを開拓している。2024年4月末時点で代理店契約のある都道府県は18都道府県となっており、イベント出展による認知度向上施策と併せて今後もシェアの拡大は続きそうだ。また、超高齢者社会に加えて介護業界の人手不足など社会的な問題を受けて、同社のサービスの需要が拡大していく可能性が高い。政府・自治体は介護施設への補助金を拡大しており、介護施設も同社サービスを導入しやすくなっている。業績の成長が右肩上がりに続くなか、医療・介護DX関連銘柄として注目しておきたい。《NH》

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