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エレベーターの保守・保全で好収益を歩むジャパンエレベーターに、中長期投資の魅力を覚える
ジャパンエレベーターサービスホールディングス(東証プライム。以下、ジャパンエレベーター)。エレベーターの保守・保全・リニューアルで独立系首位。
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エレベーターは現代人にとり、必要不可欠な存在。だけに、保守・保全は必須。にしてもその収益力には目を見張る。
2021年3月期から前23年3月期まで、「平均増収率17.8%、営業増益率22.9%、連続増配」。そして今3月期も前期決算発表時点で「11.7%増収、13.8%営業増益、12.6%最終増益」計画も、第1四半期開示と同時に「17.5%の増収(410億円)、31.7%の営業増益(66億円)、30.0%の最終増と益(41億円、最高益連続更新)、6円増配23円配」に上方修正。
収益源は2007年に開発した:PRIME。リモート遠隔・診断装置。複数の特許で固められており、メーカーの垣根を超えた対応が可能。事前の保全策が可能。また例えばエレベーターに閉じ込められたといったトラブルが発生した場合、エレベーターの備え付け電話でコントロールセンターと会話。またBCP時の様な場合には、携帯送信回線でコントロールセンターに緊急速報が伝達。緊急出動指示を受けた近場の担当者が駆け付け、対応に当たる。
21年3月末のエレベーターの保有契約台数6万7500台。24年第3四半期末では9万6740台と右肩上がり。至27年3月期の中計でも、以下の様な数値目標を掲げている。
『保有契約台数15万台/売上高600億円以上/営業利益率20%/配当性向40%以上』
更にジャパンエレベーターでは、M&Aを活かした業容拡大の方向に積極的な姿勢を示している。2月には沖縄県那覇市に拠点を置くエレベーターなどの保守会社の議決権を52.5%取得し、子会社化。拡大に備え兵庫県宝塚市に大規模技術拠点が3月に竣工予定。
本稿作成中の時価は2400円台終盤、予想税引き後配当利回り0.74%。昨年来の値動きを見ると昨年1月の1531円から適宜な押し目を挟みながら、今年3月21日の2584円まで上伸。目下、調整の押し目場面。期待度の高さは予想PER53.76倍に顕著だが、IFIS目標平均株価は算出者全員が強気の3100円。どう対応するべきか。
答えは上場(2017年3月)から時価までの、調整済み株価パフォーマンス22.3倍に求められると捉えられるが・・・。従い時価に飛び乗らずとも今後の株価動向を見定めつつ、判断することが賢明ではないか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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