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主力銀行の融資枠大幅増、ペット関連ビジネス:ペットゴーの収益は確かに急伸中
ペットゴー(東証グロース)。犬・猫の食事療法食や動物用医療品等のペットヘルスケア商品に特化した、Eコマース事業を展開している。
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ペット関連事業の時の勢いを、改めて痛感させられた。
2022年4月28日に上場(公開価格550円に対し、初値1295円)した直後に発表された22年3月期は、「2.1%増収、65.3%営業増益、47.8%最終増益」。翌23年3月期は「3.9%増収、43.0%営業増益、45.8%最終増益」。そして今3月期も「8.8%増収(109億600万円)、14.1%営業増益(2億6500万円)、19.3%最終増益(8200万円)」計画。かつ開示済みの至第3四半期の実績は「75億7200万円、2億2100万円、1億4900万円」。期末の上振れが十分に期待できる。
ペットゴーがいま最も注力しているのが、「自社開発商品の拡充」であり「自社サイトのB2C比率向上」。
足元の主要商品は、海外メーカーのナショナルブランド(NB)。今期中間期でみると売上高構成比率は自社オンラインサイト:34.3%に対し、他社のオンラインモールなどは65.7%。一方売上商品の構成比は、前年同期比4%P上昇し14%に達している。
例えば、昨年9月20日付けでペットゴーは『当座貸越変更計画の締結に関するお知らせ』とするリリースを発信した。要するに主力銀行:みずほ銀行からの借入金額の増加契約だ。この際のリリースでは「変更前:4億5000万円を変更後は8億円に」としたが、新たな契約期間(9月29日~12月15日)以降は更新予定という但し書き付き。
ペットゴーの自信に対しメインバンクも「◎」の状況。ちなみに「自信」は前3月期の決算説明に顕著。「原材料価格の高騰や円安を起因として、数多くのNB商品の値上げが行われる状況の中、D2Cブランド製品への投資を強化。
自社オンラインサイトの決済方法の拡充や販促投資の継続で、今年度末のアクティブ購入者数(過去1年間にいずれかのオンライン店舗を利用した顧客数)は58万人。累計ユニーク購入者数(過去にペットゴーのいずれかのオンライン店舗を利用した顧客数)は224万人になった。サブスクコマース(毎月一定額を支払うことで選択された商品が届けられる、定期購入型)の自社オンラインサイトに占める定期購入比率は、50%まで増加した」。
創業者社長:黒澤弘氏は忠犬ハチ公の生まれ故郷、秋田県大館市の出身とか。同社は創業の地を四谷とし、その後中野に本社を移転している。その理由を「江戸時代の犬公方(5代将軍綱吉)が、飼い主のいない犬を収容する犬御用屋敷を今の四谷・大久保・中野に設置したことによる」と知った時は、言葉を失った。
本稿作成中の時価は880円水準。予想PER8.83倍。年初来安値から小戻し気味。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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