JR高松駅の新駅ビル「タカマツオルネ」、2024年3月22日開業へ

2023年12月27日 09:59

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タカマツオルネの開業イメージ(JR四国発表資料より)

タカマツオルネの開業イメージ(JR四国発表資料より)[写真拡大]

 JR四国が高松駅北側で整備している新ショッピングセンター「TAKAMATSU ORNE(タカマツオルネ)」(香川県高松市浜ノ町)の開業日が、2024年3月22日と決まった。瀬戸大橋を通って岡山県と香川県を結ぶ本四備讃線を除き、全線区が赤字という厳しい経営状態の中、鉄道以外の収入源を求めて整備しているもので、駅に併設された高松市の新商業拠点を目指す。

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 タカマツオルネは、高松駅北側に隣接し、商業棟と駐車場棟で構成される。商業棟は鉄骨4階建て延べ約1万平方メートル、駐車場棟は鉄骨4層5段建て延べ約5,500平方メートル。このうち、売り場面積は約6,200平方メートルとなる。駐車場は約165台分、駐輪場は約385台分を確保する。

 出店する主な店舗は、生活雑貨・食品の「無印良品500」、コーヒー豆・輸入食品の「ジュピター」、洋菓子の「ステラおばさんのクッキー」、四国キヨスク初のギフトショップ「グレイスフルギフトショップbyハレノヒヤ」、ラム酒バーの「RUM STAND UMAYADO」、ドラッグストアの「ココカラファイン」、インテリア雑貨の「ニトリデコホーム」など。

 地域の食材を提供する約80席のフードコート、フリースペースの「高松アンパンマン列車ひろば」も登場する。出店予定店舗は約50店で、年間約60億円の売り上げを見込んでいる。

 JR四国は2022年度の線区別収支で全8路線18区間のうち、本四備讃線の児島-宇多津間だけが営業利益を出し、残り全線区が赤字だった。四国の人口減少が急加速していることもあり、鉄道事業以外での収益確保に迫られて、高松駅の商業施設化に目をつけた。

 高松市内では高松駅北側に広がるサンポート地区の開発が急ピッチで進んでいるが、高松駅南側に広がる丸亀町など中心市街地と離れている。中間に位置する高松駅の商業施設化により、市内の歩行者ネットワーク改善も期待されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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