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FBIとランサムウェアグループ、URLの奪い合いに
米法務省は 12 月 19 日、ALPHV/Blackcat ランサムウェアグループの妨害作戦に成功し、世界 500 件以上の被害者を救済可能な復号ツールを作成したと発表した(プレスリリース、捜査令状、BleepingComputer の記事 [1]、[2]、[3])。
今回の作戦は連邦捜査局 (FBI) に協力する秘密の情報提供者 (CHS) が Blackcatのアフィリエイトとなって内部調査を行い、何らかの方法でアフィリエイトには提供されない復号鍵や Tor の秘密鍵を入手したのだという。FBI は Tor の秘密鍵を用いてサイト URL を差し押さえたが、同じ鍵を持つランサムウェアグループが URL を奪い返し、URL の奪い合いになったとのこと。
URL を奪い返されては作戦の一部が失敗したことにもなるが、ターゲットが救済されたランサムウェアグループにも大きなダメージとなった。アフィリエイトの中には信頼を失ってほかのランサムウェアグループに移る者もあり、Blackcat もほかのランサムウェアグループとカルテルを結ぶべく話し合いを行っているとのことだ。
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