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ホンダ、WR-Vを来春に日本導入へ インドから逆輸入車
WR-V(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]
本田技研工業は16日、新型コンパクトカー「WR-V」の日本導入を発表し、特設サイトを公開した。セグメントはコンパクトSUVにあたり、ヴェゼルらと同じカテゴリーに属することになる。価格は200万円台からとなり、詳細の発表は2023年12月、発売は2024年春の予定だ。
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WR-Vはすでにインドで発表済みの「Elevate」と同車種にあたり、WR-Vは逆輸入車種となる。今回は「Elevate」の情報も交えた上で、正式発表前のWR-Vを見ていく。
■WR-Vの概要
「Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム ランナバウト ビークル)」の頭文字を組み合わせた車名のWR-Vは、ホンダのSUVをイメージする「R-V」に、「Winsome」を意味するWをつけたものだ。
CR-VやZR-Vなどで浸透しているため、インドでの車名・Elevateではなくなった。発表されたグレードは、専用エクステリアの最上級タイプ「Z+」、充実装備のハイグレードタイプ「Z」、基本装備のスタンダードタイプ「X」の3つ。Elevateは上からZX、VX、V、SVの4つが設定されており、「Z+」にはZX、「Z」にはVX、「X」にはVもしくはSVのいずれかが相当すると思われる。
■エクステリア
気になる車両サイズは、Elevateが全長4,312mm、全幅1,790mm、全高1,650mmであり、WR-Vも同じサイズ感になると予想される。ちなみに同クラスに属するヴェゼルの車両サイズは、全長4,330mm、全幅1,790mm、全高1590(e:HEV X、Gは1,580)mmと、Elevateよりも全高が少し低くなっている。
スタイリングも都市型SUVではなく、アウトドアになじむようなゴツゴツした力強くたくましさを備えた風格あるスタイリングになっている。フロントバンパーやリヤバンパーにはスキッドガーニッシュを備え、ホイールハウス上部にはホイールアーチも装備されている。
全体的に見ても四角いイメージを持つのがWR-V。これに対してヴェゼルは流線形のような流れるスタイリングで都市になじむデザインのため、すみわけができていると考えられる。
エクステリアカラーは、イルミナスレッド・メタリック、プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、ゴールドブラウン・メタリック、メテオロイドグレー・メタリックの5色が用意されている。
■インテリア
水平基調のデザインを採用したインテリアは、運転しやすい空間を目指すためにスイッチ類を中央配置にして手が届きやすい位置に集約した。高コスパをうたうWR-Vは、はやりの電動パーキングブレーキなどは採用せず、サイドブレーキを採用した。
また収納面にもこだわっており、1Lペットボトルが入るドアポケットや、スマートフォンが収納できるアームレストポケット、床下収納なども設けた。
ラゲッジスペースは、荷室開口部が約932mm、荷室長が約840mm、荷室開口部幅が1,110mmとなっており、容量はクラストップの458Lと、大容量ラゲッジを実現。これも壁面をフラットに近い形状にするなど、設計努力のたまものである。
■WR-V導入の意義
今回ホンダが導入した決め手は、価格帯やホンダの同クラス車種の少なさにある。トヨタはライズ、カローラクロス、ヤリスクロスといった価格帯も幅広いラインアップだが、ホンダのSUVは高級志向のヴェゼルとZR-Vのみと選択肢が少なかった。
価格帯が低く高コスパのWR-Vを加えることで、ユーザーの選択肢を増やし、他メーカーと勝負していくことになる。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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