「for =~ために」と覚えては英語は話せない!? part 1 コアで覚える英語 - 前置詞 (11)

2023年9月9日 07:54

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 コアで覚える英語の前置詞シリーズ、11回目はforを取上げる。「for = ~のため」と覚えている人は多いのではないだろうか。しかしforを辞書でひくとさまざまな意味があり、その数は20以上もあることが分かる。これを覚えるのは困難といえるだろう。forを上手く使えるように是非今回紹介するコアを体得して頂きたい。

【こちらも】「at=~に」と覚えては英語は話せない!? part 2 コアで覚える英語 - 前置詞 (10)

■forのコア

 forのコアは「~に向かって」である。物理的・心理的に意識が向かう方向を強調している。ポイントは「(これから、ここから)向かう方向」を強調しており、「到達点を含まない」という点だ。

 したがって「~のために」と完全に訳語に頼ってしまうと、forを使いこなすのは難しいだろう。ではなぜ「~のために」と訳されるのだろうか。そのコアからどのように派生して使われるのか、例文を交えて解説しよう。

■(受け取り予定者・宛先を表わして)~のために

 まずは以下の例文を見て頂きたい。

 例)
 ・I have a present for you.「君のプレゼントがある」
 ・I got some good news for you.「あなたに良い知らせがあるの」

 中学生程度の英語力があれば、誰でも訳すことができるだろう。

 注目すべき点は、そのプレゼントが向かっている先を表わしている点である。日本語で「~宛ての」と解釈すると分かりやすいだろう。つまりそこから「~のために」との訳に転じるのである。

 また2つ目の例文のように、具体的な物でなく出来事・事柄の場合にもforが使われる。

■行先を示す

 そのコアから当然ながら物理的な行先を示す場合に使われる。

 例)
 ・I’m leaving for Tokyo tonight.「今夜東京に向けて出発する」
 ・Is this train for Shinjuku?「この電車は新宿行き?」

 最も分かりやすい例文といえるだろう。しかし「for = ~のために」と覚えていると、いずれも理解するのは難しい。

 今回はforのコアを紹介した。次回はそのコアからどのように派生するのかを更に詳しく見て行こう。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

続きは: 「for =~ために」と覚えては英語は話せない!? part 2 コアで覚える英語 - 前置詞 (12)

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