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最高値を更新 副業でのビットコイン投資はおすすめか?
11月に入り、ビットコインは最高値を更新している。この状況は、副業でビットコイン投資を検討していた人の目にも、絶好の機会に映っていることだろう。本記事では、副業でのビットコイン投資の概要やリスクについて紹介する。
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■ブロックチェーン技術を利用した暗号資産(仮想通貨)
ビットコインは、2009年に誕生した世界初の「暗号資産(仮想通貨)」だ。従来の法定通貨と異なり、中央銀行や政府などの金融機関に依存せず、ブロックチェーンという技術を利用して取引の透明性と安全性を確保している。
ビットコインは、分散型の仕組みで管理されているため、世界中どこでも取引が可能だ。加えて手数料が低く、通貨の壁を超えたグローバルな資産としての特性を持つのが特徴である。
このような性質から、近年では、ビットコインは投資商品としても注目を集めている。多くの企業や個人が、資産運用の一環として、ビットコインを取り入れるようになっている。
ビットコインへの投資方法は、主に2つある。それは「現物取引」と「証拠金取引(レバレッジ取引)」だ。
現物取引とは、投資家がビットコインを実際に購入し、保有する方法である。ビットコインを取引所で買って保有することで、価格が上昇すれば利益を得ることができる。この方法はシンプルで初心者にも取り組みやすく、保有しているビットコイン自体が資産となる。
証拠金取引(レバレッジ取引)では、投資家は手元資金の数倍の資金を借り入れて取引を行う。例えば、10倍のレバレッジをかけることで、自己資金の10倍のビットコインを購入・売却することが可能だ。これにより、小さな値動きでも大きな利益を得ることができるが、損失も同様に拡大するため、高いリスクが伴う。
購入したビットコインは、主に「ウォレット」と呼ばれるデジタル財布で保管する。このウォレットには、インターネットに接続される「ホットウォレット」と、オフラインで保管する「コールドウォレット」がある。
ホットウォレットは利便性が高いが、オフラインで使えるコールドウォレットの方が安全性が高いのが両者の違いだ。
■リスクを理解し、少額から投資を始めるのがおすすめ
ビットコインは、価格変動が大きいことで知られる投資商品である。そのため、大きな利益が期待できる一方で、損失リスクも常に存在する。特に副業としてビットコイン投資を考える際には、リスクをしっかりと理解し、慎重な判断が必要だ。
まず注意したいのが、「価格変動リスク」である。一般的に、ビットコインの価格は、株式や為替よりも大幅に変動する。市場のニュースや規制の変化、経済情勢の影響を受けやすく、一日に数%から数十%の値動きがあることも珍しくない。
例えば、大手企業がビットコインの採用を発表した際に価格が急騰する一方、各国で規制強化のニュースが流れると急落することもある。副業として投資を始める場合、安定した利益を狙うのは難しく、予測の難しい変動リスクを理解することが重要だ。
次に注意したいのが、「サイバーセキュリティリスク」である。ビットコインはデジタル通貨であり、インターネット上での取引や保管が一般的だ。そのため、ハッキングやサイバー攻撃によるリスクも存在する。
実際に、過去には取引所がハッキングされ、多額のビットコインが流出した事件もある。このようなリスクを回避するために、信頼性の高い取引所を選ぶことや、ウォレットのセキュリティ対策を行うことが不可欠だ。
そして、「規制リスク」にも注意すべきだろう。各国の金融機関や政府によってビットコインの規制が進む可能性があることも、ビットコイン投資のリスク要因である。特に、法定通貨として認めていない国では取引が制限される場合もある。
規制が強化されると価格が急落する可能性があり、長期的な投資計画が大きく影響を受けることがあるのだ。副業としてのビットコイン投資を考える際には、最新の規制情報を常に確認し、柔軟に対応することが重要である。
ビットコイン投資は、副業としての可能性を秘めた資産運用の1つだ。しかしその性質上、安定した収入を得ることが難しい投資商品でもある。短期的な利益を追求するトレーダーには適しているが、副業としての収入の柱にするにはリスクが高い。そのため、無理のない範囲で、少額から余剰資金で投資することがおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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