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米赤十字、男性限定で設けていた献血制限を撤廃
米食品医薬品局 (FDA) のガイダンス変更に伴い、米赤十字が男性限定で設けていた過去に他の男性と性交したことのある人 (MSM) への献血制限を撤廃し、性別や性指向にかかわらない要件に変更した(米赤十字のプレスリリース、LGBTQ+ 向け献血情報Donors、FAQ、The Verge の記事)。
FDA は 1983 年、成分輸血による HIV 感染への懸念から、1977 年以降に MSM 該当者の献血を無期限で非推奨とした。しかし、その後の研究でリスクは生涯献血を禁止するほど高くないことが判明しており、非推奨の期間は 2014 年に 1 年間まで短縮、COVID-19 による輸血不足が問題となった 2020 年には期限付きで 3 か月まで短縮されており、米赤十字はこのガイダンスに従ってきた。
5 月に FDA が発表した新しいガイダンスでは性別・性指向にかかわらず、過去 3 か月の間に新しい性的パートナーができた、または複数の性的パートナーがいた人であって、かつアナルセックスをした人の献血が非推奨となった。これに伴い米赤十字では、献血の適格性を調べる問診票を性別・性指向にかかわらず共通のものとし、性指向ではなく個別のリスク要素に基づいて評価することになるとのことだ。
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