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英語を母国語としない人達の苦労が定量化される
英語が母語でない研究者が直面している不利益を指摘するツイートが話題だ。日本を含む8か国で行われた調査によると、非ネイティブ話者は英語ネイティブ話者に比べて、論文読解・執筆・出版、発表準備や国際学会参加において非常に多くの時間と労力を費やしていることが定量化されたという(Tatsuya Amano氏のツイート、研究論文、Togetter)。
この調査では、環境科学(特に生態学、進化生物学、保全生物学など)の研究者908名を対象にして、英語が母語でない研究者が英語の論文を読解・執筆・出版・会議参加にする際、英語ネイティブ話者と比較してどれほどの不利益を被っているかを調査した。調査対象者にはバングラデシュ人、ボリビア人、イギリス人、日本人、ネパール人、ナイジェリア人、スペイン人、ウクライナ人が含まれている。
調査結果によれば、英語が母語でない研究者は英語の論文を読解するのに多くの時間を要すること判明した。特に、中程度の英語能力を持つ国籍の非ネイティブ話者は、英語ネイティブ話者と比べて約46.6%の時間を多く費やす必要があり、英語能力が低い国籍の研究者は同様に約46.6%の時間を多く費やしているという。同様に英語が母語でない研究者は論文執筆にも多くの時間を要している。特に初期段階のキャリアで、中程度の英語能力を持つ国籍の非ネイティブ話者は英語ネイティブ話者と比べて約50.6%の時間を多く費やし、英語能力が低い国籍の研究者も同様に約50.6%の時間を多く費やしているとのこと。
以上の結果から、英語が母語でない研究者が科学活動を行う際には、英語ネイティブ話者に比べて重大な不利益が存在するとしている。学界全体において英語が母語でない研究者へのサポートが必要であるとしている。
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