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【映画で学ぶ英語】『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』”be supposed to”の使い方
6月16日に公開された『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、ニューヨークの少年が様々なユニバースを飛び回って自己を見つける物語だ。
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2019年にアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編となる本作。前作に引けをとらない多様でダイナミックな映像のスタイルに加えて、ビジョンに溢れた作品に仕上がっている。
米エンタメメディア『Variety』は、「アニメ映画の『ダークナイト』」と絶賛。来年のオスカー争いでは、作品賞部門の候補にするべきだとの声も多い。
今回はこの映画の主人公マイルズの名セリフから、”be supposed to”の意味と使い方を紹介しよう。
■映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のあらすじ
前作の終わりで自分のユニバースであるアース65に戻ったグウェン・ステイシーは、スパイダーウーマンとしての活動を継続していた。
しかし、彼女は親友のピーターの死亡現場に居合わせたことから無実の罪を着せられ、警察官である自らの父親からも追われる身となる。居場所を失ったグウェンは、「スパイダー・ソサイエティ」という様々なユニバースのスパイダービープルの集まりに加わることを決意した。
一方、アース1610でスパイダーマンとしての活動を続けるマイルズ・モラレスは、ある日「スポット」と名乗る空間に穴を開けるヴィランと遭遇する。
スポットはもともとアルケマックスの科学者であったが、実験中にコライダーが爆発し、ポータルと融合した体になってしまったのだ。しかもスポットは、マイルズを噛んで彼に超能力を与えたクモは、自分がアース42から持ち込んだクモである、と言うではないか。
スポットは別のコライダーを求めて様々なユニバースへと逃亡し、ますます強大な力を手に入れていく。スポットを追いかけるグウェンは、アース1610でマイルズとつかの間の再会を果たした。
マイルズは彼女を追いかけて別のユニバースに入り込んでしまい、自身のスパイダーマンとしての宿命と向き合うことを余儀なくされるのだった。
■映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』マイルズの名言
「スパイダー・ソサイエティ」のリーダーであるミゲルはマイルズに対し、「スパイダーマンとは犠牲を伴う存在だ」と語る。1人の生命を救うか、世界を救うかの選択をしなくてはならない、それがスパイダーマンの宿命だと言うのだ。
スパイダーマンならば両方を救うことができるかもしれないと考えるマイルズは、ミゲルに次のように言って反撃する。
”Everyone keeps telling me how my story is supposed to go. Nah. I'm-a do my own thing.”
「みんなが僕の物語の続きについてどうのこうのといつも言ってくるけど、もう僕は自分のやり方でやるよ」
■表現解説
”be supposed to”という動詞句は、何かをすることが期待されている、予定されている、または正しいと考えられていることを表現するために使われる。
義務や責任を表現する際に使用されるが、mustやhave toほど厳格なニュアンスを伴わない。このため何かするべきことを角が立たないように指摘するのに適している。
例えば、子どもに自分の部屋を片付けるようにやんわりと言うのであれば、”You are supposed to clean your room today.”となる。
「誰にも言ってはならない」と禁止を表す場合には否定形を使用して、”You are not supposed to tell anyone.”とすればよい。
さらに”be supposed to”は、社会的通念から期待されていることを表すのにも用いられる。例えば室内で靴を脱ぐことを指摘する場合、”You are supposed to take off your shoes here”と言うことで、よりソフトな印象を与えられる。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)
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