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今回も引き続き、イギリス英語独自のスラングだ。「C」のつく語彙のみの紹介だが、いずれもイギリスでは定番のスラングで、現在も日常的によく使われている。例文とともに確認しよう。
【こちらも】イギリス英語の魅力発見! スラング特集 (3)
■Cheeky
「cheeky」という形容詞も、イギリス英語の有名なスラングだ。逐語訳的には「無礼な」「生意気な」「厚かましい」などの意味になるが、それだけではなく、そこに可愛らしさや愛らしさが見える場合に使用されることが多い。
見てのとおり、この言葉はもともと「cheek(頬)」に由来する。頬をふくらませるのは一般的に無礼や生意気さを示す行動だが、たとえば小さな子どもを想像するとわかりやすいが、単に生意気に見えるだけでなく、どこか可愛らしさも感じられるだろう。
したがって、「cheeky」とは、語源的には「ふざけた」「生意気な」行動ではあるものの、現代の用法としては、そこから少し離れて、その行動がなぜか他人には微笑ましく見える場合に使用される。微妙なニュアンスなのでなかなかぴったり当てはまる日本語が見つからないが、イギリス人特有の物事をユーモラスに捉える態度が反映されたスラングだと言えるだろう。
・Her mum spotted the little girl hiding the cookies with a cheeky grin on her face.
(母親はクッキーを隠しながら生意気に笑う娘を見つけた)
■Chuffed
「chuffed」もイギリス人がよく使うスラングだ。この1語で「very pleased」や「satisfied」、つまり、とても喜んでいたり満足していたりする様子を表す。イギリス北部の方言に由来し、1950年代から使用されるようになったそうだ。
「I'm dead chuffed」のように、「dead」とセットで使われることが多い。「dead」は悪い意味ではなく、「すごく」や「非常に」など単に「chuffed」を強調するための言葉だ。
・I'm dead chuffed to have been promoted!
(昇進してすごくうれしい!)
■Codswallop
「codswallop」とは、「たわごと」や「でたらめ」という意味のスラングだ。発音は「/kˈɔdzw`ɔləp/」だから、カタカナで表記すると「コズワラプ」に近い。
確実な由来はわかっていないが、一説には、「cod」と「wallop」という別々の言葉を組み合わせてできた言葉だと言われている。
「cod」は「鱈」、「wallop」は「ひどくぶつ」というのが現代の意味だが、過去には「cod」が「模造品」、「wallop」が「ビール」を意味していたことがあったそうだ。そこから、「ビールで酔っ払って話す馬鹿げた話」、つまり、「でたらめ」を表すようになったという説である。
・She said she was late because her car broke down, but I think that's codswallop.
(彼女は車が故障したから遅れたと言ってたけど、それはでたらめだと思うよ)(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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