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東日本大震災、台風、コロナ禍・・未だ困難と戦う三陸鉄道 寄付金支援活動が始動
「震災復興のシンボル」として知られる三陸鉄道の魅力の発信と、現地へ足を運んでもらうきっかけとなるよう、対象となるSNSの投稿をシェアすると三陸鉄道に5円の寄付ができる[写真拡大]
東日本大震災以来に始まり、令和元年東日本台風にコロナ禍と相次ぐ困難と向き合っている三陸鉄道株式会社の支援のため、経路検索サービス「駅すぱあと」を開発している株式会社ヴァル研究所が「YELL for 交通JAPAN」というプロジェクトを始動している。2023年6月9日(金)~7月3日(月)の期間中に、対象となるSNSの投稿をシェアすると、1シェアにつき5円を「駅すぱあと」が三陸鉄道株式会社に寄付するというものだ。この活動によって三陸鉄道の知名度を高め、1人でも多くの人に実際に足を運んでもらえるように、という趣旨である。
「YELL for 交通JAPAN」とは、全国の公共交通機関データをベースに信頼性の高い経路検索サービス「駅すぱあと」を提供している株式会社ヴァル研究所による取り組み。『鉄道やバスが正常に走ることにより、人々の日常が支えられている』という考えのもとに、日本の公共機関を応援するプロジェクトである。
三陸鉄道は1984年4月1日の開業以来、地元民の生活の足として機能し続け、観光客からも人気の高い海岸線を走る全長163キロメートルの路線だ。2024年には開業40周年を迎えるが、2011年には東日本大震災で被災し甚大な被害を受ける。しかし地元の人々のために被災5日後には一部区間で走行を再開、2014年には北リアス線と南リアス線を復旧させた。2019年3月には両線が一本化し、盛駅から久慈駅を結ぶリアス線として再開、「震災復興のシンボル」として知られている。
しかし2019年の令和元年東日本台風によって再び被災。不通区間が生じたことによる運休や、近年の新型コロナウイルス感染症の流行による利用者の減少など、次々と苦境に見舞われている。そんな中でも現在も地元の人々の足として、震災を語り継ぐための「震災学習列車」や地元の風習などを活かした企画列車の運行など、「元気な三陸」を発信する列車として日々運航している。
そこで特設サイトのリンクから、三陸鉄道を支援するFacebookの投稿を1シェア、Twitterの投稿を1リツイートするごとに5円を三陸鉄道に寄付できるという今回の「YELL for 交通JAPAN」第2弾の実現に至った。
特設サイト(https://www.val.co.jp/events/yell_for_traffic_japan/2023/)
今回のプロジェクトによって、三陸鉄道株式会社の現在までの道のりや様々なイベントを織り込んだ企画列車、沿線の魅力ある名産品をより多くの人々に知ってもらうこと、実際に三陸鉄道に足を運んでもらう契機となることが期待されている。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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