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15日の香港市場概況:ハンセン2.2%高で反発、テック指数は3.6%上昇で5日続伸
*18:00JST 15日の香港市場概況:ハンセン2.2%高で反発、テック指数は3.6%上昇で5日続伸
15日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比420.50ポイント(2.17%)高の19828.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が195.82ポイント(2.98%)高の6772.61ポイントとそろって急反発した。ハンセン指数は5月16日以来、約4週ぶりの高値水準を奪還している。売買代金は1214億780万香港ドルに拡大した(14日は931億2760万香港ドル)。
米ハイテク株高が好感される流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)で米政策金利が据え置かれる中、昨夜の米市場では、ナスダック指数が5日続伸し、昨年4月以来の高値水準を切り上げた。金融政策で米国に追随する香港でも、政策金利が据え置かれている。中国経済対策の期待感も強まる。朝方公表された今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利については、10カ月ぶりに引き下げられた。20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。
取引時間中に公表された5月の中国経済統計では、小売売上高が予想を下回るなど、総じて弱い内容だったが、これを嫌気する売りは限定されている。外電が13日報じたところによれば、一連の追加景気刺激策について、早ければ今週16日にも、国務院(内閣に相当)で議論される可能性がある。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.6%高と5日続伸し、他の指数をアウトパフォームした(構成30銘柄は全面高)。個別では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が7.9%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が7.8%高、電子書籍ストアの閲文集団(772/HK)が7.5%高と上げが目立っている。
中国不動産セクターも高い。融創中国HD(1918/HK)が7.0%、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%、合景泰富地産HD(1813/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって5.1%ずつ上昇した。
太陽光発電の関連銘柄群も急伸。福莱特玻璃集団(6865/HK)が14.1%高、信義儲電(8328/HK)が10.8%高、信義光能HD(968/HK)が6.6%高、協キン科技HD(3800/HK)が5.7%高で引けた。
レストランチェーンや酒造など飲食関連も物色される。海倫司国際HD(9869/HK)が8.8%高、海底撈国際HD(6862/HK)が5.8%高、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が4.6%高、大家楽集団(341/HK)が4.0%高、青島ビール(168/HK)が4.8%高、華潤ビールHD(291/HK)が3.3%高と値を上げた。香港が主力の大家楽については、通期決算の利益5倍が材料視されている。
一方、本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.74%高の3252.98ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。ハイテク株、公益株、医薬品株、素材株、不動産株、銀行・証券株なども買われた。半面、石油関連株は安い。保険株、海運・物流株、メディア・娯楽株も売られた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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