レクサス、新型「GX」を世界初公開 初のE-KDSSも採用

2023年6月14日 10:55

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新型「GX」(プロトタイプ)(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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  • 新型「GX」(プロトタイプ)(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • 新型「GX」(プロトタイプ)(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

 レクサスは8日(現地時間)、米テキサス州オースティンにて、日本ではいまだ導入されていない新型「GX」を世界初公開した。GXはトヨタブランドではランドクルーザープラドと兄弟車にあたる存在。2023年末より、各地域に順次展開していく。

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 GXは2002年から北米を中心に展開され、今では約30の国と地域で販売されている。2023年3月までの累計販売台数は約54万台となっている。

■新型「GX」の概要

 車両開発コンセプトを「ザ・プレミアム・オフローダー」としたGXは、初めてプラットフォームを変更し、人気モデルの「LX」と同じ新GA-Fプラットフォームを採用。

 パワートレーンには、3.5L V6ツインターボを初採用。 さらにLEXUSボディオンフレーム車初となる 2.4L 直列4気筒ターボハイブリッドシステムもラインアップし、2種類のパワートレーンで展開していく。

 全長は4,950mm、全幅は1,980mm、全高は1,870mmとなっており、現行型と比較しても全体的に大型化されている。

 駆動方式はフルタイム4WD。過酷な環境下における路面にもしっかりと対応できるように、伝統のリヤリジッドサスペンション方式とホイールアーティキュレーションの伸長による路面追従性を向上させている。プロモーションビデオでは、でこぼこの急斜面をいとも簡単に駆け上がる様子なども映し出されている。

■エクステリア

 GXは、今回初めて水平基調のスクエアボディデザインを採用。レクサスのポイントでもあるスピンドルボディは継承しつつも、オフロードにもなじむデザインとなった。

 ザ・プレミアムトリプルビームLEDヘッドランプや、LEDフォグランプ、コーナリングランプも採用され、グリル開口部を高くすることで路面からの衝撃を回避しやすくなっている。

 さらにGXでは初となるパワーリアリフトドアを採用。ハンズフリー機能のためのキックセンサーも装備した。エクステリアカラーは計11色から選べる。

■インテリア

 インテリアは、モダンかつ洗練されたデザインと新型RXにも採用されたドライバー重視のコックピットデザインを採用。インストルメントパネルは、エクステリアと同じく水平基調がベースとなっている。14インチマルチメディアタッチスクリーンディスプレイは標準装備され、HUDも装備している。

 シートは運転席、助手席にはシートヒーターとベンチレーションを標準装備。パワーシートはもちろんのこと、2列目シートはキャプテンシートもしくは60:40の分割可倒式シートが用意されている。3列目シートには、パワーシートもしくはマニュアルシートから選択可能。

■新グレード

 今回新たなグレードとして、OvertrailとOvertrail+が追加される。これは東京アウトドアショーで発表された「Overtrail Project」に基づくものである。

 なんといってもポイントは、レクサス初となる E-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)の採用である。他にも電子制御ロック式リアディファレンシャルを専用採用しているなど、Overtrailならではの装備も多く装備している。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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