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23日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で反落、素材セクターに売り
*18:00JST 23日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で反落、素材セクターに売り
23日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.92ポイント(1.25%)安の19431.25ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が90.07ポイント(1.35%)安の6603.57ポイントとそろって反落した。ハンセン指数は3月21日以来、2カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は863億7960万香港ドルに縮小した(22日は5939億7760万香港ドル)。
内外環境の不透明感が重しとなる流れ。米債務問題の米債務問題を巡っては、バイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長が会談したものの、合意には至らなかった。米国金融引き締めの長期化観測もマイナス。香港の金利動向は米金融政策に追随するため、域内金利の高止まりが懸念された。また、中国本土では経済活動が再び萎縮すると不安視されている。中国の感染症対策の第一人者で、中国工程院の院士である鐘南山氏は22日、広東省広州市で開かれたフォーラムで、4月末に始まった中国の新型コロナウイルスに言及し、「今年の感染第2波は6月末にピークを迎える」との見方を示した。中国経済対策の期待感でハンセン指数などは一時、プラス圏で推移したものの、中盤から下げ幅を拡大している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が6.4%安、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が3.9%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が3.8%安、中国自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.6%安と下げが目立った。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、建材など素材が安い。上記した中国宏橋集団のほか、中国アルミ(2600/HK)が2.8%、江西銅業(358/HK)が2.4%、鞍鋼(347/HK)が5.2%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)と北京金隅集団(2009/HK)がそろって3.2%、中国建材(3323/HK)が3.0%ずつ下落した。
発電や設備の電力関連セクターも急落。華能国際電力(902/HK)が5.0%安、華電国際電力(1071/HK)が4.6%安、中国電力国際発展(2380/HK)が3.7%安、ハルビン電気(1133/HK)が4.2%安、上海電気集団(2727/HK)が3.4%安で引けた。
中国金融セクターもさえない。中信銀行(998/HK)が2.9%安、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.0%安、上海電気集団(2727/HK)が1.8%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.0%安、中国平安保険(2318/HK)が3.5%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.2%安で取引を終えた。
半面、コロナ感染の再拡大やインフルエンザの流行を不安視し、医薬品セクターは物色される。山東新華製薬(719/HK)が6.1%高、翰森製薬集団(3692/HK)が4.7%高、康希諾生物(6185/HK)が4.4%高、百済神州(6160/HK)が1.7%高と値を上げた。
一方、本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.52%安の3246.24ポイントで取引を終了した。金融株が安い。ハイテク株、公益株、インフラ関連株、素材株、消費関連株、不動産株、運輸株なども売られた。半面、医薬品株は買われている。
亜州リサーチ(株)《CS》
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