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繊維事業に分類される:サイボーが教える不動産活用で収益基盤を整える法
サイボー(東証スタンダード)。東証の業種分類では、繊維製品に属している。確かに幅広い繊維事業を展開している。
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<アパレル>: オフィスユニフォーム・ワーキングウエア・スーツ・ジャケット等々。<マテリアル>: レーヨンフィラメント糸・ポリエステル糸・ポリエステル織物・麻織物など。<アウトドア>: 関連品の輸入販売。<レース製販>: 祖業でもあり、自社生産・海外ブランドの刺繍レースの製造販売。
だが収益の主体はいまや、不動産関連事業。
前2022年3月期は33.1%増収も「11.5%営業減益、15.0%最終減益」。が、前々期同様の14円配を実施。配当性向37%。今3月期は「3.6%の増収(92億7800万円)、49.5%の営業増益(7億6500万円)、6.5%の最終増益(5億3200万円)、14円配(配当性向34.8%)」計画。対して開示済みの第3四半期の計画比進捗率は「84%、88%、92%」と、立ち直り収益通りの着地を寸前に控えている。
さて収益面での軸:不動産関連事業だが・・・
2000年に「イオンモール川口前川」に、近隣の大型商業施設との差別化を施した「回遊型」ショッピングセンターを開設。また21年5月には34年間営業を続けてきた同じ場所に、「新生イオンモール川口」をリセット。
また15年にはイオンモール川口前川の隣接地に急性要因期病院:かわぐち心臓呼吸器を建設。20年には産婦人科病院:かわぐちレディースクリニックを、21年には医療モール:メディパーク川口前川IIを建設し運営・管理を手掛けている。
不動産関連では3つのゴルフ練習場を運営。
第3四半期の決算内容を覗いてみると、こんな具合だ。
『繊維事業』: <マテリアル:原糸市況回復⇔仕入れコスト上昇分の価格転嫁で増収増益><アパレル:ユニフォーム等の受注減少や円安等でコスト増で減収減益><アウトドア:キャンプ関連の需要の高まりなどで増収増益><刺繍レース:春夏秋アイテムの販売伸び悩みで減収減益>=前年同期比25.3%増収(40億9900万円)、70.6%営業減益(2300万円)。
『不動産活用事業』: 8.2%増収(27億8400万円)、228.5%営業増益(7億2000万円)。
『ゴルフ練習所』: 6.3%減収(7億4400万円)、51.0%営業減益(7000万円)。
サイボーは1948年6月の設立。歴史ある企業は保有不動産の「活用」を見直してみるのも肝要かと・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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