名鉄、東岡崎駅南口の地域密着型商業施設に着工 2024年春開業へ

2023年5月15日 16:12

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東岡崎駅南口商業施設の完成イメージ(名古屋鉄道発表資料より)

東岡崎駅南口商業施設の完成イメージ(名古屋鉄道発表資料より)[写真拡大]

  • 施設完成イメージ(外観・南東より)
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 名古屋鉄道は、名古屋本線の東岡崎駅南口で、地域密着型商業施設(愛知県岡崎市明大寺本町)の建設工事に、5月17日に着手する。東岡崎駅は西三河地区のターミナル駅だが、南口には住宅街が広がることから、周辺住民の暮らしを支える15店舗を集める。

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 地域密着型商業施設は3階建て延べ約3,000平方メートル。施設の名称は後日決定する。出店するテナント名は明らかにされていないが、物販、飲食、各種サービスなど周辺住民の暮らしを支える15店舗が入る。開業は2024年春の予定。

 外観は、周囲の住宅街になじむよう落ち着いた色合いのデザインパネルを使用する。色の異なる複数のパネルを組み合わせることで、穏やかなリズム感を表現する。内装は細長い羽板を並行にすき間を空けて並べた木質ルーパーを天井に設置し、温かみを持たせる。エスカレーターは施設中央部に配置し、昇降の際にすべての店舗が見えるようにする。

 南口には、江戸幕府を開いた徳川家康の産土神として知られる六所神社がある。このため、岡崎市と連携して駅から南口商業施設、六所神社参道までの散策コースを整備する計画。

 東岡崎駅は、JR東海の岡崎駅より岡崎市役所や岡崎城に近く、北口に中心市街地が広がる。名鉄と岡崎市は2021年、駅舎の全橋上化や南北通路の設置、北口バスターミナルの再整備などを柱とする協定を結んでいる。

 名鉄はこれを受け、東岡崎駅の北口にある約6,000平方メートルの敷地(岡崎市明大寺町など)でも商業開発を予定している。第一種市街地再開発事業として進める8階建て延べ約1万3,000平方メートルの複合施設で、店舗のほか、オフィス、公益施設が入居する。2027年度に着工し、2029年度中の完成を目指す。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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