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CJPT、カーボンニュートラル実現に向け東京都と連携し燃料電池トラック導入
東京都に試験的に導入が決まったCJPTが開発した燃料電池(FC)小型トラック[写真拡大]
Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT)は、カーボンニュートラルの実現に向け、物流などの使い方に応じた商用車の選択肢を広げ、水素の需要拡大による水素社会実現への貢献が期待できる燃料電池(FC)小型トラックの企画・開発を協働してきた。
そこで今般、実際の物流現場で商用電動車を活用する社会実装プロジェクトにおいて、東京都にFC小型トラックが導入された。参画パートナーである荷主・物流事業者様や東京都と連携し、普及に向けたモデル構築への第一歩を踏み出す。
CJPTは今後とも、商用電動車の本格普及に向けFC小型トラックを順次導入し、取り組みを加速するとしている。
CJPTは2022年07月、いすゞ自動車、トヨタ自動車、日野自動車が参画してカーボンニュートラルの実現に向け、使い方に応じ選択肢を広げるとともに水素の需要拡大による水素社会実現への貢献が期待できる量販FC小型トラックの企画・開発を共同で行ない、市場導入を進め普及に向けた取り組みに協働する組織だ。2023年4月現在ダイハツ工業も参画している。
CJPTはFCトラックの実社会運用を行なう本社会実装に関する研究を実施、その一部を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」として実施している。
カーボンニュートラルへの道程において、ユーザーが必要とする車両のパワートレーンは、各国・地域のエネルギー事情や使われ方により、HEVやBEV、FCEVなどの選択肢がある。
国内で小型トラックは、市民の生活を支えるスーパーマーケットやコンビニエンスストアでの物流などでの用途が多く、冷蔵・冷凍機能を備え、1日複数回の配送業務を行なうため、長時間使用・長距離走行が求められる。一方、短時間での燃料供給などの条件も満たす必要がある。
このような使用環境においては、走行時のCO2排出がゼロで、エネルギー密度の高い水素を燃料とするFC技術の活用が有効であると考えている。
今回共同で取り組む量販FC小型トラックは、CJPTが企画を行ない、いすゞ・日野が長年積み重ねてきたトラックの技術とトヨタが持つFC技術を組み合わせた4社の知見・技術を結集して、小型トラックに求められる性能や条件を満たす商品を追求して開発を進めてきた。2023年1月以降に市場導入した。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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