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ベネッセHD、女性キャリア支援のWarisを子会社へ
ベネッセホールディングス(岡山県岡山市)は11日、女性に特化して人材紹介やフリーランスのマッチングを行うWaris(東京都千代田区)の株式取得を行うと発表した。6月30日に連結子会社とする予定だ。
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ベネッセはWarisとの連携により、女性のキャリアの自立支援に注力する。もともと教育事業を主力としているが、近年「女性の暮らし支援」に事業領域を広げており、その一環となる。
Warisの登録者数は2万6000人以上で、取引先の企業数は中小企業・ベンチャーを中心に2000社以上ある。「複業」「フリーランス」などの市場拡大とともに利用数を伸ばし、事業を成長させている。
エージェント事業の「Warisプロフェッショナル」では、HRや広報、マーケティングなどプロフェッショナル領域の仕事と、フリーランスの女性を結び付けている。社員にこだわらず、複業や兼業を行うプロフェッショナル人材に仕事を依頼したい企業に好評だ。
取締役や執行役員など、エグゼクティブの女性人材を紹介するサービスや、離職した女性がキャリアを再構築するための再就職支援サービスなども手掛けている。
リスキリング事業も行う。「スタートアップ」や「デジタル」領域を中心に、仕事に直結するプログラムを女性に提供。就業支援も行う。
現在は受講者を募集していないが、2022年には広告運用を中心としたウェブマーケティング講座、CRMのセールスフォースの認定資格講座、セキュリティコンサルタント講座など多様なプログラムを実施した。企業は、こうしたプログラムを受講したリスキリング人材を採用できる。
日本国内では、出産や介護などのライフイベントによって離職した女性が、キャリアを再開することが難しい状況にある。また女性管理職比率の低さは、先進国の中でも際立っており、問題視されている。ベネッセグループは、Warisと連携し、女性の就業やキャリアに関連する課題解決に取り組んでいく考えだ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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