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終活ビジネスに注力の鎌倉新書の介護事業とは
鎌倉新書では、2月1日からコーポレートロゴを新たにした(画像: 鎌倉新書の発表資料より)[写真拡大]
葬儀・仏壇・墓のポータルサイトを手掛ける鎌倉新書(東証プライム)。いまビジネスの領域を、いわゆる『終活』に拡大している。そして終活の起点を、介護(「いい介護」)と位置付けている。広報担当者はその背景を、こう噛み砕いた。
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「終活の入り口は介護、という認識に立っている。介護の現状を調べるにつれて、介護を必要とするシニアやその家族にとり、不安や課題が多岐にわたっていることを知った。とりわけ介護施設の選び方に、苦労していることを実感した。終活のポータルサイトを展開・拡充をしていく中で、対応は避けて通れないと捉えた。
そこでシニアの介護施設探しに貢献したいと考えたのが、いい介護の立ち上げだった。諸々の角度からシニア及び家族の条件を満たす、具体的な介護施設の情報を提供しマッチした介護施設を選んでいただく」。
言うは易いが、行うは難い。地道な営業活動で提携介護施設の数を積み上げていった。
拡大の転機は、2021年10月。介護施設の紹介で先行し業界トップ級の企業に、エイジプラスがある。そのエイジプラスの会社分割による事業譲受で、専門子会社を設立。約7000の介護施設の紹介が可能になった。現在では、約8000施設に拡充している。2023年1月期の紹介件数は1357。
いい介護と並んで、「見守り」も展開している。具体的には「きずな電話」と「きずな生活」。
前者は、電話による安否確認サービス。毎日定時にシニアに自動音声コールで電話を入れ、安否・体調確認を行う。結果はメールで家族に伝える。
後者は、セコムのホームセキュリティがセットになったもの。各種のセンサーなどで安否・体調管理などを含めた、複合的な見守りが行われる。
ちなみに「いい介護」は成約課金制。「見守り」は月額課金制。
ところで周知の通り、医療行政は「早期退院」の姿勢を執っている。医師・看護師・メディカルソーシャルワーカーは、早く安心して患者が退院できるよう退院支援調整に努めている。その意味で病院側にとっては、退院後の生活空間として介護施設情報の持つ意義は大きい。
鎌倉新書では「いい介護」について、「医療機関と連携」としている。その背景には、記した様な現実に求めることができる。
広報担当者の言葉を借りれば、「医療機関からの空き室状況や医療介護体制など、各地域の介護施設への照会情報にお答えすることを介して、入院中のシニア及びご家族に情報を提供している」となる。
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