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高島屋京都店、専門店ゾーンを10月に新設 「京都高島屋S.C.」誕生へ
高島屋京都店(京都市下京区四条通河原町西入真町)は、隣接地に専門店ゾーン「T8」を新設し、10月17日にショッピングセンター「京都高島屋S.C.」として生まれ変わる。コロナ禍の移動制限緩和で訪日客をはじめとする観光客が増えることを想定し、秋の行楽シーズンを前に売り場を増床して態勢を整える。
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T8は地下1階、地上7階建て。地下1階、地上7階建ての百貨店と四条通の間にあった、3棟のビルを取り壊して新設される。百貨店とT8の間は全フロアで接続され、百貨店とT8で京都高島屋S.C.を構成する。
T8の売り場面積は約1万3,000平方メートル。百貨店の売り場面積約5万2,000平方メートルと合計して約6万5,000平方メートルとなる。T8は高島屋グループの東神開発が運営する。
T8は「アート&カルチャー」をテーマに、現代アートや日本を代表するサブカルチャー、エンターテイメントを中心に51店を集める。京都市に本社を置く「任天堂」が東京、大阪に次ぐ国内3店目の公式ショップを出すのをはじめ、「蔦屋書店」がアート関連約6万冊を集めたシェアラウンジ併設店を開設。漫画専門の古書店「まんだらけ」が京都初出店する。
このほか、東京・銀座で話題のホールショートケーキ専門店「クレーム・フレーズ・ジェノワーズ」、祇園発の餃子専門店「きょうざ歩兵」、京都初出店となる紅茶専門店「TEAPOND」などが登場する。
京都市内最大の繁華街となる四条河原町周辺では、京都マルイが撤退した跡にエディオンを核とする「京都河原町ガーデン」、京阪グループの「グッドネイチャーステーション」など大型商業施設が相次いで登場。競争が激化している。
高島屋は京都発祥で、高島屋京都店が年間売上高で大丸京都店やジェイアール京都伊勢丹などを抑えて京都の地域一番店を維持しているが、競争力をさらに高めて秋の行楽シーズンを迎える方針だ。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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