auカブコム証券、スマホサイトとアプリを一新　使い勝手や視認性を向上

　auカブコム証券は、スマートフォン向けサイト27日にリニューアルした。新たなスマホアプリも4月上旬にリリースする。政府による資産所得倍増プランへ注目が集まる中、「すべての人に軽やかな資産形成を。」をコンセプトとしている同社が、従来よりも顧客に寄り添った使い勝手や、視認性を強化し、リニューアルした形となる。

【こちらも】株式投資を体験しながら学習するアプリ「まねらん」　全銀協らが開発

　一新したスマホサイトとスマホアプリでは、主にユーザーの視認性の高さを求める声を反映させている。現在の資産状況や投資成績を一目でわかるようにして欲しいという声や、シンプルな操作性への期待、適切な情報を良いタイミングで通知して欲しいなどのニーズに応えたという。リリース後も順次新機能を追加する予定だ。

　リニューアルでは、画面上に表示される凹凸によって要素を表現するニューモフィズムデザインを採用。視覚的にシンプルでわかりやすい表示となった印象だ。ポートフォリオや投資画面は、直観的なデザインを取り入れ、金融商品ごとの資産評価額、収支、投資損益、資産推移などをグラフにより確認しやすくした。

　スマホサイトやアプリからの注文も最短ステップで行えるよう一新。1つの検索フォームから国内株式・米国株式・投資信託を横断してリサーチ出来るようになることで、利便性が高まった印象だ。購入タイミングを逃さないためにも、このようなワンストップの検索ツールは、情報の鮮度を重要視する投資家にとっては求めていた機能であるとも言える。

　投資判断に必要なマーケット情報も、逐一確認出来る。経済主要指数やランキングの確認はもとより、投資関連のニュースはキーワード検索も可能という。あわせて、タイムラインには取引情報だけでなくキャンペーン情報や決算情報、経済指標など、ユーザーが選んだ内容を時系列で通知。設定によりプッシュ通知も可能であることから、最新情報を逃さずに入手出来る点は嬉しい。

　投資をしている人が、常にインターネット環境に強いというわけではない。普段アナログでのやり取りをしている人や、パソコン画面のみの取引の人は、特にスマホ画面での表示では見えにくくわかりづらいという声もある。そのため今回のようなシンプルなデザインかつ視認性の高さを意識したスマホサイト等のリニューアルは、さらなる顧客拡大に繋がるのではないだろうか。（記事：大野　翠・記事一覧を見る）