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シリコンバレー銀行に続き米シグネチャー・バンクが事業停止 全米29位
ニューヨーク州金融監督当局は12日、米シリコンバレー銀行(SVB)に続いて、米シグネチャー・バンクの事業を同日付で停止したと発表した。同行は資産規模で全米29位となっており、資産規模16位のSVBに続く破綻となる。同行は暗号通貨関連企業との取引で知られていたという。FDICはシグネチャー・バンクに関しても、預金全額を保護する例外措置をとると発表した。預金保険の対象外の預金についても預金者に返還されるとのこと(日経新聞)。
Bloombergによると米財務省は、こうしたSVBやシグネチャー・バンクと同様の問題を抱えている金融機関が複数あることを認識しているという。当局が12日に発表した「バンク・ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)」について、質の高い担保に対して融資を実施するもので、担保をこれらの金融機関の大部分が保有していると指摘。預金者が他の金融機関に移す必要がないことを保証することになるとする高官の話を伝えている。BTFPは預金取扱機関が保有する米国債などの資産を担保として、最長1年の資金を提供する仕組み。高官は一連の措置は預金の安全性を保証することを目指したものだとしている(Bloomberg、ロイター)。
SVBに関しては、米国ではJPモルガン・チェースとPNCファイナンシャル・サービシズ・グループなどが買収に動き始めているという。また英国では英金融大手HSBCが英国子会社を1ポンドで買収すると発表するなどの動きも出ている( 、ロイターその2)。こうした米銀の破綻報道の影響で日本にも影響が出ている。13日の日経株価は銀行株が大幅安となった。SVBと提携関係にあるあおぞら銀行の株価も一時5.0%安の2451円まで下落した。また同日から売り出し価格決定期間に入っているゆうちょ銀行が続落したことも話題となっている(Bloomberg、株探)。
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