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増える宿題! 子どもの宿題を効率化するために見直したい場所とは?
新入学を控えるこの時期、「小学生の子どもとの暮らしに関する調査(2023年)」が積水ハウスから発表された[写真拡大]
一昔前までは、出された宿題もそこそこに、外で大いに遊ぶ小学生を目にすることが多かった。しかしながら現代の小学生は、あまり外で遊ばない。ゲームやネットの進化により、近年ではコロナ禍の影響により、家に籠る小学生が多くなった。ただ、理由はそれだけではない。そもそも、現代の小学生の宿題量が増えていると推測される。そう考える一つの指標としては、一般社団法人教科書協会の調べによると、小学校の教科書のページ数が、平成17年度は4857ページだったのに対し、令和2年度は8520ページに増加。約15年で1.8倍もページ数が増えているのだ。教科書が増えれば、宿題も増えるのは当然だろう。
宿題が増える理由は、いくつか考えられる。以前のような土曜日の授業が無くなったことや、コロナ禍で休校となった分を補う為。学習指導要領自体が増えたので、教科書のページ数も増えたが、授業数は減ったので、授業だけで教えた内容を定着させるのが難しい。そんな環境下の苦肉の策が、宿題量の増加と考えられるだろう。
宿題の種類も様々だ。読み書きや計算のみならず、声を出しての音読や、小テストなど。しかもその全てに親がチェックしなければならない場合もある。小学生の宿題量の増加は、親御さんの負担増加にも繋がっている。仕事や家事以外の限られた時間で、子どもの宿題チェックをいかに効率良く行うか?各ご家庭が抱える、なかなか難しいこの問題に対して、興味深い調査結果がある。
大手ハウスメーカー・積水ハウスの研究機関である住生活研究所の調査が、小学生の長子をもつ全国の20~60代の既婚男女を対象に「小学生の子どもとの暮らしに関する調査」を実施した。その結果、小学生の約8割が、リビングで宿題を含めた学習をしていることがわかった。小学生の間は、例え子ども部屋が与えられていても、リビングで勉強する子が多いようだ。親御さんとしても、仕事や家事などをしながら、子どもの宿題に付き合いやすいので、効率的と言えるだろう。
同社の住生活研究所では、様々な用途で利用するリビングの、快適な空間作りも提供してくれている。まず一部の床の高さを下げたり、家具で囲うなどして、子どもの居場所を確保すること。自分の領域の意識付けにもなり、子どもがくつろげる空間になります。ダイニングテーブル以外に、勉強専用スペースを作ることも重要だ。片付けの手間もなく、継続性を持って宿題に取り組めるだろう。ここで紹介したのはほんの一部だ。リビング学習以外にも、様々な住環境のヒントが掲載されているので、興味のある方はチェックしてみると良いだろう。
近年、宿題の多さは少しずつ問題視されている。この先、宿題量は変化していく可能性がある。一律の宿題を廃止し、各家庭の判断で学習目標を目指すという自治体も存在する。これからますます家庭内での学習が重要になってくる。共働き世帯も多い現代で、親御さんにとってはどうしても「しんどい」「邪魔くさい」という感情が湧いてくる。しかしそうしたネガティブな感情は、子どもにしっかり伝わってしまうものだ。親子の負担やストレスをなるべく軽減する為にも、まず住まいの環境作りから見直してみてはいかがだろうか。 (編集担当:今井慎太郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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