西鉄、北九州市で大型商業施設と戸建て分譲の複合開発 23年度上期に着手

2023年2月17日 08:10

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皿倉テラスのオープンイメージ(西日本鉄道発表資料より)

皿倉テラスのオープンイメージ(西日本鉄道発表資料より)[写真拡大]

  • 開発エリア(西日本鉄道発表資料より)

 西鉄グループは2023年度上半期、北九州市の皿倉山ふもとで大型商業施設「皿倉テラス(仮称)」(八幡東区平野)と戸建て住宅団地の複合開発に着手する。開発は、西鉄グループで不動産事業を北九州市において進めるスピナと西鉄住宅事業本部が中心となり、日本三大夜景の皿倉山をバックに開放的でくつろげる商業施設を目指す。

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 開発区域はJR八幡駅から南へ約1キロの皿倉山のふもと。近くに九州国際大学や北九州市立八幡病院などがあり、閑静な住宅街に囲まれている。開発面積は約3万5,000平方メートルで、うち約1万9,000平方メートルが皿倉テラス、約1万6,000平方メートルが72区画の住宅団地となる。総投資額は25億円の見込み。

 皿倉テラスはコンセプトが「日々の生活の中で“楽しさ”“美味しさ”“くつろぎ”に出逢える場所」。具体的な施設内容は明らかにされていないが、大型商業施設と住宅団地の整備により地域のにぎわいを増すのが狙いで、飲食店とファッション関係に力を入れ、テナントを誘致する。

 施設内は随所に緑を配置するほか、一部屋外照明に太陽光発電を活用するなど環境に配慮する。西鉄グループは2023年度上期に造成工事に着手し、2024年度上期のオープンを計画している。住宅団地の分譲開始は2024年下期になる見通し。

 北九州市は1963年の発足当時、福岡市を上回る九州最大の大都市だったが、1979年の人口約107万人をピークに減少を続け、約92万人に落ち込んでいる。特に大学進学や就職の段階で市外へ流出する若者が多く、街に活気がない最大の原因となっている。大型商業施設と戸建て住宅団地をセットにした開発は、良質な住環境を提供することで若い世代を集める狙いが見える。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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