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【映画で学ぶ英語】『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』:サリー一家のモットーを解説
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、2009年に世界興行収入歴代記録を塗り替えたジェームズ・キャメロン監督のSF映画『アバター』の続編。前作から13年の間に大きく発達したデジタル映像技術を駆使して、美麗なキャラや背景の緻密な動きまで、迫力の大画面で表現されている。
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今回はこの映画の主人公・ジェイク一家のモットーを題材に、「一家」を意味する英語や動詞stickの使い方などを紹介したい。
■映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の概要
舞台はアルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラ。地球の熱帯雨林のような緑豊かなこの星では、先住民族ナヴィが自然と調和した生活を営んでいた。
だが、この星の地下に眠る希少鉱物を狙う地球人類がパンドラに進出。鉱山会社は先住民を懐柔するため、ナヴィと人間のDNAをかけ合わせたアバターという生命体を造りだした。人間がアバターを操縦してナヴィに近づき交流を深めている間、密かに植民地化を進める算段だ。
主人公のジェイク・サリーはこうしてアバターの体を得た元海兵隊員。前作で人類の陰謀に協力することを拒んでナヴィの一員となったジェイクは、地球人類をパンドラから追い出すため戦った。
本作は前作から十数年後、ナヴィの女性ネイティリと結ばれたジェイクと、彼の家族の物語である。しぶとくナヴィ征服を目論む地球人類は、レジスタンスのリーダーであるジェイクを抹殺するため、新たな刺客を送り込んできた。
部族全体に迷惑をかけまいと、ジェイクは家族を連れて遠く離れた「海の部族」のもとへ身を寄せるのだが……。
■映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』:サリー一家のモットー
本作でジェイクはネイティリとの間に授かった3人の子どもを育てるばかりでなく、前作で死亡した人物の子ども2人とも家族のように接している。
このようなジェイクの広い意味での「家族」のモットーが次のセリフだ。ジェイクばかりでなく、様々なメンバーの口から聞くことができる。
“Sullys Stick Together.” - 「サリー一家は一致団結」
■表現解説
それではこのモットーの原語の意味を、単語ごとにわけて解説したい。
まずSullysは「サリー一家」という意味。英語で「〇〇一家」は、このように姓を複数形にして「~s」と言うことが多い。Jonesなどのようにsで終わる名前には、Jonesesのように「es」をつけて複数形をなす。
映画では一家のモットーであるため定冠詞がないが、おおむね「the Sullys」のように定冠詞を伴って用いられる。Familyという単語を使う場合には、単数でthe Sully familyとなる。
次のstick togetherは「お互いに助け合い、支え合う」という意味の句動詞。どちらかと言うと、くだけた表現である。
「サリー一家はお互いに助け合う」ので、「サリー一家は一致団結」と訳されるのだ。
ここで用いられている動詞stickはfixと似た「くっつく、接着する、こびりつく」といった意味で、自動詞・他動詞両方で使われる。
たとえば「封筒に切手を貼る」なら「stick a stamp on the envelope」、「車輪が氷に貼りついた」なら「wheels were stuck to the ice」となる。
また「あだ名が定着した」という意味の、「the name/moniker stuck」という言い方も覚えておきたい。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)
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