8日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で反落、ハイテク株に売り

2023年2月8日 16:56

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記事提供元:フィスコ

*16:56JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で反落、ハイテク株に売り
8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比15.99ポイント(0.49%)安の3232.11ポイントと反落した。


米金利高が嫌気される流れ。米10年債利回りは先週末から上昇に転じ、8日は約1カ月ぶりの高い水準で推移している。中国本土からの資金流出も警戒された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。指数はプラス圏で推移する場面もあった。リオープン(経済再開)の進展や、当局の景気テコ入れスタンスが引き続き相場の下支え要因となっている。また、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給に転じたこともプラス。人民銀は8日、リバースレポ取引を通じ、満期分との差引で4860億人民元を市中供給している。前日までは、巨額資金を市中から連日で引き揚げていた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテクの下げが目立つ。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が3.8%安、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が3.5%安、光ファイバーケーブルの飛光繊光纜(601869/SH)が3.0%安、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.7%安、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が1.7%安で引けた。


素材株も総じてさえない。非鉄の廈門タングステン業(600549/SH)が2.0%、レアアースの中国北方稀土(600111/SH)と鉄鋼の新疆八一鋼鉄 (600581/SH) がそろって1.6%、セメントの華新水泥(600801/SH)が1.5%ずつ下落した。消費関連株、インフラ関連株、エネルギー株、公益株、金融株、軍事関連株なども売られている。


半面、医薬品株はしっかり。山東魯抗医薬(600789/SH)が2.7%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.0%、河南太龍薬業(600222/SH)が1.0%ずつ上昇した。運輸株、IT関連株の一角も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.67ポイント(0.22%)高の297.52ポイント、深センB株指数が0.09ポイント(0.01%)安の1221.51ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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