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三菱スペースジェット、開発中止へ
あるAnonymous Coward 曰く、 Aviation Wireの記事によると、これまで6度の開発遅延が発生し、2020年10月には「一旦立ち止まる」と開発凍結を発表していた国産航空機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」だが三菱重工はこのたび開発事業を中止する方針を固めたそうだ。国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」を取得しても事業として成立しないため、これ以上の投資は難しいと判断した模様(Aviation Wire)。
スペースジェットは、これまでに少なくとも約500億円にのぼる補助金などの公的資金が投じられている。国内ではローンチカスタマーであるANAが確定15機とオプション10機の最大25機を発注している。JALは32機をすべて確定発注で契約しており、各航空会社への補償などの対応も必要になる。なお海外の航空会社からは米スカイウエスト航空(100機)とメサ航空(50機)からの受注が発表されておりこちらもどうなるかは不透明である。
三菱スペースジェット(旧MRJ)開発遅延のあゆみ
2008年09月 初号機納入予定を2013年と発表
2009年09月 初号機納入予定を2014年第1四半期に延期
2012年04月 初号機納入予定を2015年後半に再延期
2013年08月 初号機納入予定を2017年第2四半期に再再延期
2015年11月 実機初飛行に成功
2016年08月 初号機納入予定を2018年に再再再延期
2017年01月 初号機納入予定を2020年半ばに再再再再延期
2020年01月 初号機納入予定を2021年以降へ再再再再再延期
2020年10月 開発凍結
2023年03月 開発中止
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