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27日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日続伸、テック指数は1.0%上昇
*18:00JST 27日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日続伸、テック指数は1.0%上昇
27日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比122.12ポイント(0.54%)高の22688.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が66.89ポイント(0.87%)高の7773.61ポイントとそろって3日続伸した。ハンセン指数は昨年3月1日以来、約11カ月ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は972億5010万香港ドルにやや縮小した(26日は1195億5450万香港ドル)。
中国景気の持ち直し期待が相場を支える流れ。香港の春節(旧正月)連休期間に香港域内やマカオ、本土各地で観光や娯楽、小売などの消費活動が活発化したことを引き続き材料視している。昨夜の米市場で、ハイテク株が急伸したことも好材料だ。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は0.9%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(20/HK)が19.9%高、医療アプリの平安健康医療科技(1833/HK)が2.8%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が2.7%高と上げが目立っている。商湯集団に関しては、米規制の不安が後退したことがプラス。指数算出会社のFTSEラッセルはこのほど、商湯集団が米国の投資規制対象に入っていないことを米国財務省外国資産管理局(OFAC)に確認したと報告した。
中国不動産セクターも高い。碧桂園HD(2007/HK)が6.2%、龍湖集団HD(960/HK)が4.3%、雅居楽集団(3383/HK)が2.3%、旭輝HD(884/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって1.6%ずつ上昇した。
マカオのカジノ関連もしっかり。金沙中国(1928/HK)が4.1%高、新濠国際発展(200/HK)が3.3%高、永利澳門(1128/HK)が3.0%高、美高梅中国HD(2282/HK)が2.7%高で引けた。
半面、太陽光や風力など再生可能エネルギー発電の銘柄群は安い。信義光能HD(968/HK)が3.0%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が2.7%、新特能源(1799/HK)が2.6%、龍源電力集団(916/HK)が2.7%、新疆金風科技(2208/HK)が2.2%ずつ下落した。
一方、本土市場は今週いっぱい、春節で休場となっている(週明け30日に取引再開)。
亜州リサーチ(株)《FA》
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