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ソニーとホンダ、EVの新ブランド「AFEELA」発表 プロトタイプ公開
ソニー・ホンダ モビリティが公開したAFEELAプロトタイプ ミッドサイズ4ドアクーペといえるボディだ。ボディ寸法は全長4895mm×全幅1900mm×全高1460mm、ホイールベース3000mm[写真拡大]
ソニー・ホンダ モビリティは米国時間の2023年1月4日にラスベガスで開幕した、テクノロジー見本市「CES 2023」においてソニーグループのブースでカンファレンスを行ない電気自動車の新ブランド「AFEELA(アフィーラ)」を発表、プロトタイプを初公開した。
SoC(System on a Chip)として米Qualcomm Technologies(クアルコム・テクノロジーズ)の「Snapdragon Digital Chassis」を採用すると公式発表。ソニー・ホンダ モビリティの水野泰秀会長兼最高経営責任者(CEO)は、AFEELAについて「一度乗ったら離れられないブランドにしたい」と述べた。
また同氏は、ブランド名称のAFEELAは、「人が、モビリティを“知性を持つ存在”として“感じる”こと、また、モビリティがセンシングとネットワークに代表されるIT技術を用いて、人と社会を感じること、というインタラクティブな関係を表現している」とした。
今回公開したプロトタイプは、写真のように4ドアクーペといえるボディだ。ボディ寸法は全長4895mm×全幅1900mm×全高1460mm、ホイールベース3000mmのミッドサイズ。駆動方式はAWDでサスペンションは前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンクとしている。
車内外に計45個のカメラおよびセンサー、最大800TOPS(800兆オペレーション/秒)の処理能力を持つECU(電子制御ユニット)を搭載することで、特定条件下でハンドオフドライブを達成する「レベル3」の自動運転機能を持つ。
車両内には新しいHMI(Human-Machine Interface)を組み込み、クラウドで提供するサービスと連携することで、ユーザーごとにパーソナライズされた環境を提供する計画だとした。また、リアルとバーチャルの世界を融合していくことで、移動空間をエンタテインメント空間、感動空間へと拡張していくという。
つまり、エンターテイメントや運転支援機能といったソフトウェアの搭載に特徴がある。従来のガソリン車は走行性能や制御機能で差別化ができた。だが電池とモーターで動くEVは、そうしたクルマ本来の性能では特徴を訴求しにくい。故にソフトウェアに価値を求めた。ソフトウェアで顧客を囲い込み、AFEELAブランドの車を使い続けてもらうことが重要な目標・目的だ。
市販モデルは、2025年に先行受注を始め、同年中の発売。2026年春の初出荷を予定している。EVの生産はホンダの北米の工場に委託し、販売はディーラー店舗ではなく、オンラインを中心とする。市販車の価格は1000万円程度と予想するアナリストが多い。(編集担当:吉田恒)
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