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5日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で4日続伸、消費関連に買い
*16:48JST 5日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で4日続伸、消費関連に買い
5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比31.70ポイント(1.01%)高の3155.22ポイントと4日続伸した。約3週ぶりの高値水準を切り上げている。
前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国リオープン(経済再開)の進展期待が支援材料だ。新型コロナウイルスを巡っては、首都・北京を含む中国の大都市で、感染拡大ペースが鈍化し、人出が回復傾向を示している。「ゼロコロナ」政策解除による感染拡大の波がピークを迎えた可能性がある——との見方も浮上した。中国経済対策に対する期待感も根強い。中国人民銀行(中央銀行)は4日、「2023年は各種の金融政策ツールを適時に実施し、合理的で潤沢な流動性を維持する」と発表した。また、中国各地で地方版「両会」(人民代表大会と政治協商会議)が相次ぎスタート。複数の主要都市は、2023年のGDP成長目標を5%以上に設定している。22年1〜9月GDP成長率は3.0%だっただけに、成長支援に向けた動きも加速すると予想された。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の上げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.0%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が4.4%高、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.8%高、家電の海爾智家(600690/SH)が3.4%高、百貨店の王府井集団(600859/SH)が2.1%高、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.6%高で引けた。
医薬品株も高い。薬明康徳(603259/SH)が6.5%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が3.0%、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.4%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.0%ずつ上昇した。不動産株、インフラ関連株、資源・素材株、運輸株、公益株、半導体株、保険・証券株なども買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.33ポイント(0.82%)高の286.06ポイント、深センB株指数が5.36ポイント(0.46%)高の1171.21ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
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