スポーツマックス 2023年春夏コレクション - 相反し補完し合う要素のコラージュ

　スポーツマックス(SPORTMAX)が2023年春夏コレクションを発表。

■相反し、補完し合う2つの要素

　「2つの図形はどちらが“ブーバ”でどちらが“キキ”か？」今季のスポーツマックスは、被験者に異なる要素を持ち合わせる2つの抽象的な図形を提示し、“ブーバ”と“キキ”を識別するよう求める「ブーバ/キキ効果」という心理学的研究結果に着想を得た。ロジカルな説明を飛び越えて、形・色・質感・動き・日常生活の音など、相反するテイストや要素を織り交ぜている。

■共存する二元性を表すファブリック

　身体にぴったりと沿い袖の長さに違いを出したトップスと、ふんわりと動きのあるボリューミーなスカートの組み合わせは、異なる質感のファブリックを用いることで、よりその二元性が共存することを表す。また、コレクション全体を通して見られる、生地の向こうに素肌が透けて見えるシアー素材のチュールやニットに、肌を覆い隠すような役割を担うサテンやコットン、レザーを合わせたルックは、二元的要素の対比を裏付けることに一役買っている。

■本能的な感覚を表現

　“ブーバ＆キキ”の抽象的な図形から着想を得た幾何学模様や図形を取り入れたルックは、人間の本能的な感覚を表現。それを象徴するかのように、チェッカー柄のトップスが多く登場する。また、艶やかなサテン生地のロングコートとボトムスのシアータイツには、歪んだチェック柄が配されており、お互いが認め合い、型にはまることに抵抗しながら混ざり合う様子を連想させる。

■ヴィヴィッドな色彩の中にも落ち着きを

　カラーは、アシッドトーン、パステル、ディープカラーを交互に配した目を惹くヴィヴィッドな色彩をベースに、オプティカルホワイトとピュアブラックといったアクセントカラーを散りばめた。また存在感のあるフットウェアも特徴で、ぴったりと肌に沿うセカンドスキンブーツが多く見られ、中にはボトムスと一体化しているものまで、ウェアとのバランスも踏まえてセレクトされている。