auじぶん銀行、事実婚の住宅ローン申し込みを可能に

2022年11月15日 09:00

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 auじぶん銀行は11日、住宅ローンにおける事実婚パートナー同士での申し込みを可能とすると発表した。具体的には、パートナーを連帯保証人および担保提供者とする申し込み形態となる。

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 auじぶん銀行では今回の事実婚対応に先立ち、2021年4月より同性パートナー同士の住宅ローン申し込みを開始していた。これらの対応に関して同行は、SDGs宣言のダイバーシティへの取り組みの一環と位置づけている。今回から事実婚同士での住宅ローン契約が可能になることで、法律婚や同性パートナー同士と同様に住宅購入への選択肢が増えることになる。

 同行で事実婚パートナー同士が住宅ローン契約をする場合の対象範囲は、ペアローンと収入合算。ペアローンとは、1つの物件に対して2人がそれぞれを連帯保証人として住宅ローンを契約する仕組み。2人とも共働きで安定した収入がある場合には、それぞれが住宅ローン減税の対象になるため税制面のメリットが大きい。

 収入合算とは、2人のうち収入が多い方を主債務者とし、少ない方を連帯保証人とする住宅ローン契約。2人分の収入を合算して住宅ローンの借入可能額が設定されるため、ひとりでの契約よりも購入できる住宅の選択肢が増えるメリットがある。

 事実婚パートナーによる住宅ローンの申し込みには、夫または妻のいずれかに未届の記載がある住民票、または合意契約の公正証書および任意後見契約に係る公正証書が必要。この他、通常の住宅ローン契約に必要な書類等が別途必要になる。

 auじぶん銀行では、au回線とじぶんでんきをセットで契約することで、住宅ローン適用金利を最大0.1%引き下げるサービスも提供している。がん100%保障団信など、団信(団体信用生命保険)の種類も豊富であることが特徴。もちろんau回線を契約していない人でも住宅ローン契約は可能。

 auじぶん銀行以外では、三井住友銀行やみずほ銀行、北陸銀行、横浜銀行、千葉銀行、京都信用金庫などで、事実婚パートナー同士での住宅ローン申し込みを取り扱っている。全国的にまだ少ない印象だが、取り扱いできる金融機関は着実に増えつつある。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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