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「out=外に出る」と覚えては英語は話せない? part2 コアで覚える英語 - 前置詞 (4)
今回も前回に引き続き前置詞「out」のコアを紹介していく。
【前回は】「out=外に出る」と覚えては英語は話せない? part1 コアで覚える英語 - 前置詞 (3)
■outのコア
outのコアは「外に」であり、「出て行く」のか「出て来る」のかは、視点をどこに置くかによって異なる。
■出現する
この場合、視点は外側にある。
・The stars are out.「星が出ている」
・His new book is out.「彼の新作が出版された」
outの訳語に頼ってしまうと、上記の例文は「星が無くなる」「本がどこかへ行く」などと全く別の意味に解釈してしまうことにもなりかねない。したがってoutのコアイメージを理解しておく必要がある。
■大声で叫ぶ・呼ぶ・はっきりと言う・目立つ・強調
「外に出る」ことから転じて、「同一の事・物から抜きん出ること」という意味になる。そのことから明確になるように、「大声で叫ぶ・声高に言う・あからさまに~、はっきりと言う・目立つ・強調」の意味になる。
・Calling out my name「私の名前を読み上げる」
・Tell him right out「彼にはっきり言いなさい」
・She is out standing.「彼女はひときわ目立つ」
・Watch out!「気を付けて!」
■最後まで・完全に(~になる・何かをする)
outには「完全に~する・すっかり~する・最後まで~する」という意味がある。なぜそうなのか。これも実はoutのコアをイメージすれば理解できる。「中から外に出る」ということはつまり「最終的に中にあるものは無くなる」ということである。
・His new correction is sold out.「彼の新作は売り切れになっている」
・We are running out of time.「時間が無くなってきた」
・These shoes are worn out pretty much.「この靴はだいぶ履きつぶれたね」
■(的・ポイントから)外れている・狂っている・起動しない・故障している
これもoutの「中から外に出る」というコアから、「ポイントが外れている・逸脱している・能力が無くなる」という意味に転じる。
・out of service「サービス中止中」
・out of order「壊れている」
以上outのコアを紹介した。一見難しそうだが、日本語の「出」と同じように捉えると分かりやすいのではないだろうか。「get out」「bring it out」など「動詞+out」の単語はたくさんある。意味が分からない場合は辞書を引く前に、まずoutのコアからその意味を推測してほしい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
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