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ダイハツ、軽トラックに箱を載せた移動販売パッケージ「Nibako」事業化
ダイハツ工業は6日、荷台に箱を設置した軽トラックを用いて移動販売を支援するパッケージサービス「Nibako(ニバコ)」を事業化すると発表した。対象は小売業の物販が中心で、調理を伴う販売は含まれない。開始時は東京都、埼玉県、千葉県、京都府を中心に展開し、各地域の販売会社を通じて提供する。今後は順次対象地域を拡大し、全国展開を目指していくという。
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Nibakoは販売用のスペースとして使える荷箱のことで、ダイハツ製の「ハイゼットトラック」の荷台に積載・固定して用いる。左右後方の3カ所が開き専用器具で固定可能で、販売ディスプレイなどにも活用できる。
販売スペースとなる箱内は、スライド式のパーティションでバックヤードを設置できるため、商品のストック場所も確保可能だ。Nibako活用の想定事業としては、野菜や菓子、惣菜などその場で調理が不要な食材・食品や、小物・衣料品などを挙げている。
サービスの提供方法はレンタルで、軽トラックにNibakoが固定された状態で貸し出す。固定用の器具やパーティション、商品置き場などとして使えるアルミラック4個なども併せて提供する。レンタル料金は、1日プランが1万3,200円、1カ月プランは6万6,000円(メーカー希望価格、販売会社により異なる可能性あり)。
出店に際しては、Webサイトでユーザー登録から出店場所の情報検索、レンタル・出店登録などが可能。出店登録と連動して、Nibakoの公式サイトや販売会社のサイトで出店告知を掲載するサービスも提供する。2023年度にはWebだけでなく、スマホアプリでの展開も予定しているという。
販売会社では、移動販売の始め方などの事業相談やレンタルの事前相談などを担う。出店場所としては、ダイハツの一部店舗など無料で使える場所と、地域のショッピングモールや宿泊施設など有料で利用可能な場所を提供する。
ダイハツは、2017年に2025年までの中長期経営シナリオを策定。自動車製造の「モノづくり」と共に「コトづくり」を進め、顧客や地域との接点拡大を掲げている。
コトづくりでは、地域の魅力を活かした地域づくりや環境保全、子供の支援・育成、文化・スポーツ活動などを設定。展開方法として、メーカーであるダイハツと販売会社が連携して進める方針を打ち出している。ダイハツはNibakoの事業化もその1つと位置づけており、移動販売の支援により地域活性化への貢献を目指していくという。
Nibakoの事業は、6日から4都道府県で開始。今後は、軽トラック無しでのNibakoのみのレンタルや、移動販売用以外のNibakoの開発、出店事業者へのサポート拡充なども予定している。(記事:三部朗・記事一覧を見る)
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