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EV車車載電池の性能査定
Photo:使用済みで残量0の赤ランプが点灯したバッテリーチェッカー ©sawahajime[写真拡大]
●電池の残量
携帯電話なら、画面でバッテリー残量の大体の目安が判る。また普段使用しているから、バッテリーのヘタリ具合も想像がつく。
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だが普通の乾電池を使う電気製品やリモコンの類は、残量が判らない。例えばリモコンの場合、操作してみて、従来は作動したのに反応が鈍くなったりすると、「乾電池がそろそろ寿命かな」と判断して、交換する。
ぎりぎりアウトかも知れない場合、乾電池を取り出して、両手でころころと擦り合わせると、多少回復するというので試してみる人もいる。
筆者は、乾電池チェッカーで残量チェックして、交換している。新品でも、長期保存した乾電池の場合、使い始める前から残量が減っている物もあるから、残量チェックは欠かせない。(参考写真: 使用済みで残量0の赤ランプが点灯したバッテリーチェッカー)
●EV車の車載電池
世間の趨勢に惑わされて、どうしてもEV車を選ぶなら、最大の課題である車載電池に関する部分をクリアにしておきたい。
テスラは、発売当初はパナソニック製の車載電池を搭載していたので、発火事故に対する心配は一切無かった。だがテスラの打算的なスタンス故、中韓の電池を採用して以来、発火事故の報告事例は珍しくなく、駐車場ではテスラの隣が空いていても避ける様にしている。
車に戻って「類焼」してしまっていては洒落にならないからだ。
その点、国産車を選んでおけば、1充電走行距離といった「EV車自体の問題」はあっても、発火事故の様な生命に関する心配事は無い。勿論、隣が空いていれば、気にせずに駐車する。
モバイルバッテリーでも、訳の分からない銘柄を値段だけで選ぶと、時に発火事故を起こしているから慎重に選びたい。EV車の車載バッテリーは、何より安全性が要求される。
●タクシー車に採用されるEV車
京都では、某タクシー会社がEV車を150台採用すると7月22日に報道された。
この150台には日産「アリア」、三菱「ekクロスEV」と、車名は公表されたが、ここでは敢えて伏せておく「韓国製の車」が含まれている。
前掲の国産メーカー2社の場合は、過去実績から見て先ずは安心して乗れるが、問題は最近ネットで「衝突して3秒で発火し、7時間消火出来なかった」とか騒がれている車だ。
観光に訪れて、この車しか残っていないなら、他の手段を利用してもこの車だけには乗りたくない。万一乗車中に事故に遭った場合、怪我を負っても焼死はしたくない。
中古EV車を検討する前提は、発火事故とは無縁の銘柄から選択する事だ。
●中古EVの電池性能査定
中古車オークション大手のA社が、国内で初めて「中古EVの電池性能査定」を始めるとの報道が7月23日に掲載された。
電池の劣化度合いで、車載電池として継続使用するか、定置用蓄電池に転用するかが判断され、客観的な中古EV車の評価を判断できる。
本来、筆者は中古EV車を選択することはNGだと考えている。一般的な中古車なら、車の程度は「外観の色つやと傷」、「修理歴」、「内装の汚れや臭気」、「走行距離」を見て、「エンジンの調子」、「サスペンションのヘタリ具合」、「タイヤの摩耗」といった点で、評価可能だ。
しかしEV車に関しては、最も大事な「車載電池」レベル次第で、車自体の評価が極端に異なり、下手すると大金がかかる。
車載電池が正しく評価する事が出来る様になれば、諸般の事情から中古EV車を購入する向きには大きなメリットとなるだろう。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)
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