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広がるタッチ決済、クレジットカードはセキュリティ重視で新境地へ
JCBは15日、福岡PayPayドーム内すべての店舗と隣接する複合商業施設のBOSS E・ZO FUKUOKA(ボスイーゾフクオカ)の飲食店において、タッチ決済の利用を開始したと発表した。
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JCBカードのタッチ決済とは、タッチ決済に対応したクレジットカードやスマートフォンを、専用端末機にかざすだけで決済ができるサービス。非接触決済のひとつで、決済の際に暗証番号の入力やサインの必要がなく、スマートな決済が可能である。
JCBタッチ決済は、今回利用開始となった福岡PayPayドームなどをはじめとして、全国の主要な施設での利用が拡大している。ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンのコンビニ3社をはじめ、全国のイオンやマックスバリュなどでもすでに利用可能だ。
JCBのほか、VISAやMastercardでも同様にタッチ決済サービスを拡充している。Mastercardのタッチ決済は「Mastercardコンタクトレス」という名称だが、利用方法は他社におけるタッチ決済と同様である。コンタクトレス対応のクレジットカードであれば、コンビニ各社やスーパーなどどこでも利用できる。
VISAタッチ決済は、特に交通機関での利用を拡大しており、事前チャージなしで乗り降り可能な利便性を訴求している。5月には福岡市地下鉄で国内初となる交通系ICとタッチ決済の一体型実証実験も行った。
タッチ決済のメリットは、セキュリティ面の安全性がまず挙げられる。決済の際には、カードを専用端末にかざすだけで良く、暗証番号の入力やサインが不要。決済時に販売員へカードを預ける必要もないことから、カード番号など個人情報を守ることもできる。
万が一カードを紛失した時でも、タッチ決済で利用できる金額は低く抑えられているため、少なくとも高額商品の購入で悪用されることはないようだ。なお、カード各社ではタッチ決済の限度額は原則1万円程度までとし、高額決済の場合は端末へカードを差し込み暗証番号かサインで決済するとしている。
自身が保有しているクレジットカードの版面に、携帯電話の電波を示すようなマークのアイコンがついていればタッチ決済は利用できる。利用する際は「タッチ決済で」と声をかければ良く、特別な準備も不要だ。
VISAタッチ決済のように交通機関での利用も広がれば、将来的にはタッチ決済機能搭載のクレジットカード1枚だけあれば良い、という状況になるかもしれない。セキュリティ面の利便性やキャッシュレス決済の活用の面から、クレジットカードのタッチ決済は今後も注目したい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)
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