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洗濯物どこに干す? 梅雨やゲリラ豪雨に備えて、部屋干し世帯が増加
積水ハウスの洗濯専用室。部屋干しスペースを設け、様々な洗濯作業を集約している。[写真拡大]
気象庁が2022年5月24日に発表した3か月予報によると、ラニーニャ現象の影響を受け、日本列島は暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は北、東日本で高く、西日本では平年並か高くなる見通しだ。向こう3か月の降水量は、全国的にほぼ平年並と予測しているものの、6月は東・西日本では、前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年に比べ曇りや雨の日が多くなり、8月も東日本太平洋側、西日本と沖縄・奄美では、南からの湿った空気の影響を受ける時期があり、平年に比べ晴れの日が少ないと予測している。また、今年も夏には雷をともなったゲリラ豪雨が多くなると見られており、注意が必要となりそうだ。
梅雨はもちろん、ゲリラ豪雨などが多くなると、洗濯物の扱いに困ってしまうという家庭も多いのではないだろうか。朝、晴れているからと安心して、庭やベランダに干して出ると、突然の雨に降られ、せっかく洗濯したのに、やり直す羽目にもなりかねない。そんな事情もあって、最近ではとくに共働き世帯などでは晴れの日であっても「部屋干し」をする家庭が増えているようだ。しかし、長時間にわたって室内に洗濯物が干しっぱなしになっていると見た目も良くないし、カビやニオイなども心配だ。
そんな部屋干しについて、住宅メーカーの積水ハウスが先日、興味深いアンケート調査結果を発表した。同社の住生活研究所では、2022年5月14日~15日の2日間、洗濯などの衣類に関する家事を行うことが多いと回答した全国の20~60代の男女500人を対象にした「梅雨と洗濯に関する調査(2022年)」アンケートを実施。2012年に実施した同様のアンケートと比較しながら、今の部屋干し事情を明らかにした。
同アンケートによると、部屋干しをする際に最も多い場所は10年前も今も1位が「リビング」、2位が「寝室」で部屋干しの約半数を占めており、割合としては多いものの、その一方で「洗面室または脱衣室」に洗濯物を干す人が増えている。2012年調査と比べると5.5ポイント増加し、2位の「寝室」と僅差の3位になっている。また「サンルーム」や「家事室」を利用する人の割合も増加しており、リビングなど、過ごす時間の長い空間には持ち込まず、部屋干しができる空間へのニーズが高まっていることが見受けられるという。
また、雨だけでなく、車の排気ガスやPM2.5などの汚染物質、花粉や黄砂などから洗濯物を守るために、晴れた日にも部屋干しをする家庭が増えていることから、同社では、部屋干しスペースを設け、様々な洗濯作業を集約した「洗濯専用室」の提案をすすめている。洗面室や脱衣室を少し広くし、干すスペースを確保することも有効だ。新築やリフォームを考える際には、検討してみる価値は高そうだ。
ただでさえ憂鬱な梅雨の時期。せっかくの洗濯ものが雨に打たれてしまうと、さらに気分が滅入ってしまう。部屋干しをうまく活用して、雨の日も気分よく過ごしたいものだ。(編集担当:今井慎太郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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