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日産、新型軽EV「サクラ」発表 軽市場のゲームチェンジャー目指す
日産自動車は20日、新型軽電気自動車「日産サクラ」を発表した。発売は2022年夏を予定しており、グレードはS、X、Gで、価格は233万3,100円~294万0,300円(価格はいずれも税込)。クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(2022年度は55万円の見込み)を活用すれば、下位グレードに関しては約170万円から購入が可能になる。東京都在住の場合、EV購入に関する助成金を使えばさらに45万の補助が付くため、約120万円から購入が可能だ。
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購入はオンライン商談、オンライン注文を用意するとしており、さらにはサブスクでの利用も可能とする。
■日産サクラの概要
新型日産サクラは、すでに販売されているデイズと同じ車格になる。全長3395mm、全幅1475mm、全高1655mm。デザインはデイズを踏襲するのではなく、専用デザインとして開発された。「日産リーフ」で培った技術を惜しみなく投入し、安全性も向上させている。
■電気自動車としての性能
採用されたバッテリーは、日産リーフにも採用されている総電力量20kWhを持つリチウムイオンバッテリー。最大トルクは195Nmと軽自動車ではあるが、力強く滑らかな走りができるくらい強力である。充電にかかる時間は普通充電で約8時間、急速充電で約40分。航続距離は約180kmとなっており、平日の日常使いでは充電が必要ないというのも、1つの特徴となる。
■エクステリア
デザインそのものは、日産アリアから多く引き継がれている。フロントフェイスは光るエンブレム、軽自動車初のプロジェクター3眼LEDヘッドランプを搭載。アリアにも装備されているシグネチャーLEDポジションランプも引き続き装備されているため、フロントシールドとそれらを見るだけで日産のEVということが一目でわかる。
リヤコンビネーションランプは、バックドアを横断するタイプで流行りの形状となっている。ホイールは日本の伝統でもある水引のデザインを採用。オプションでは桜の花を連想させるアイテムも設定。カラーは2トーンのシーズンカラー4色を含む、全15色が用意されている。
■インテリア
インストルメントパネルは、高品質なファブリックを採用することで、ドアパネルとの一体感を高め、上質な空間を提供する。メーターとオーディオパネルは日産ノートと同じような形状をしているが、メーターディスプレイに関しては運転に必要なものだけを表示するように設計し、専用ディスプレイになっている。
ドライブモードは、「Eco」「Standard」「Sport」の3つを用意。ドライブモードスイッチで切り替えられる。アクセルペダルだけで車速をコントロールできるe-Pedal Stepスイッチも設定。またシフトレバーは電制シフトを採用しているため、簡単な操作でシフトポジションの変更が可能。
■先進装備
プロパイロットはGに標準装備され、これに緊急停止支援システムが追加。Xはどちらもオプション設定である。今回軽自動車として初装備されるのはプロパイロットパーキングで、駐車時にかかわる動きのすべてを自動制御する。駐車したいところでナビに表示されるボタンを押すことで、車庫入れ、縦列駐車などをサポートする。
なお発売は今夏予定ではあるが、部品供給状況によっては変更の可能性もあるという。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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