アビガン治験、オミクロン株流行で終了へ 重症化率低く検証困難

2022年3月16日 08:44

印刷

記事提供元:スラド

COVID-19の治療薬として期待されていた抗インフルエンザ薬「アビガン」だが、富士フイルムと富山化学は11日、臨床試験(治験)への参加者の募集を3月末で打ち切ることを発表した。アビガンは重症化リスクがある軽症者向けに国内での治験を進めていたものの、従来株に比べ重症化率が低いオミクロン株への置き換わりが進んだことにより、治験を継続しても重症化抑制効果の検証が難しいと判断したとしている。両社は3月までのデータを解析し今後の開発の方針を検討するとしている(朝日新聞日経新聞時事ドットコム)。 

スラドのコメントを読む | 医療 | アナウンス

 関連ストーリー:
中国人民解放軍、アビガンのCOVID-19治療薬としての用途特許を取得と報じられる 2021年06月01日
アビガン、コロナへの有効性は「判断困難」。治験方法が課題に 2020年12月25日
富士フイルム富山化学、新型コロナ治療薬候補のアビガン、承認申請へ 2020年09月24日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事