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コロナ禍でも人気の外資系シティホテル、名古屋中心部に「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」開業
名古屋市に3月1日に開業した「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」[写真拡大]
依然として世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。「まん延防止等重点措置」の対象地域で期間延長が発表されるなど、混乱が続いている。ところが、そんなコロナ渦中の日本国内で外資系シティホテルの開業ラッシュが相次いでいるという。
例えば、2021年3月に大阪心斎橋のメインストリート、御堂筋沿いにオープンした「W Osaka」は、世界最大のホテルチェーンとして知られるアメリカのマリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーホテルブランド「Wホテル」の、記念すべき日本初進出のホテルだ。開業時には多くのメディアも取材に訪れ、大きな話題を呼んだので、ご存じの方も多いだろう。同ホテルは「泊まるだけのホテルじゃない、クリエイティビティを解き放つ『大人の遊び場』」がコンセプトとなっている。そして、このコンセプトは、日本人の心もしっかりと捉えたようだ。GoToトラベルを活用したり、新型コロナの状況が落ち着いた頃合いを見計らって、ちょっと贅沢でラグジュアリーなひとときを求めて訪れる日本人宿泊客が増えているという。同ホテルは内装も全館遊び心に溢れたつくりになっており、インスタグラムなどのSNS映えもする。そのため、若年層の宿泊客も増えているようだ。Wホテルのほかに、フォーシーズンズホテルも2016年に「フォーシーズンズホテル京都」、2020年には「フォーシーズンズホテル東京大手町」などを相次いで開業し、人気を集めている。
そんな中、今度は3月1日にマリオット・インターナショナルが展開する「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」が開業した。同ホテルは、名古屋の中心部に約20年ぶりに誕生した外資系シティホテルで、「コートヤード・バイ・マリオット」としては、国内6軒目となる。
プロジェクトマネジメントと設計・施工は積水ハウス株式会社が担い、マリオット・インターナショナルに運営管理を委託。 ホテルの土地建物は株式会社読売新聞東京本社が所有している。同日に開催されたオープニングセレモニーでは、積水ハウスの専務執行役員、石井徹氏は「幅広いお客様にご利用いただくことで、名古屋の街の魅力をより高める一助となれば光栄です」と挨拶。マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデント、カール・ハドソン氏は、「名古屋の街を訪れるビジネスやレジャー旅行者の皆様に最高峰のおもてなしを提供していく」と強く意気込みを語った。
同ホテルは、現代的なスタイルを意識したスタイルとなっており、全360室の客室も非常にスタイリッシュで洗練された装飾が施され、抽象的なボタニカルモチーフをベースに、アクセントとして名古屋に伝わる絞り染め「有松絞り」の生地をクッションに取り入れたり、ホテル前を流れる堀川からインスパイアされたアート作品を随所に配置するなど、名古屋ならではデザインとなっている。また、最先端 AV 機器を備えた最大500名まで利用可能な広さ440㎡のセントラルボールルームや、オークルーム、フレキシブルにカスタマイズできるクリスタルルームとオアシスルームなどイベントスペースも完備。会議、ビジネスカンファレンス、パーティーなどに活用しやすい。
トヨタ自動車など、愛知県を含む中部地方は、日本の大手企業や日本を代表する工業、製造業などが多く集まった重要な経済圏の一つだ。同ホテルは、名古屋の中心部に位置し、伏見駅まで徒歩約8分という立地にある。空港からのアクセスもよく、観光名所やレジャー施設へのはもちろん、ビジネスシーンでも便利に活用できそうだ。(編集担当:藤原伊織)
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