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象印、阪神梅田本店に「おにぎり専門店」 ごはん関連の新規事業に注力
おにぎり専門店の店舗外観イメージ(画像は同社発表資料より)[写真拡大]
象印マホービン(大阪府大阪市)は、4月6日に全館グランドオープンする阪神梅田本店に、おにぎり専門店を常設で出店する。同社は新型コロナウィルス感染拡大で見直した中期経営計画の中で2022年をフェーズ2と策定。新規事業で垂直的拡大を図ると示している。テイクアウト型の飲食店の展開はその一環だ。
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象印マホービンは、2018年にご飯レストラン「象印食堂」を開設していたが、テイクアウト業態としては2021年の「象印銀白弁当」が初の試みだった。おにぎり専門店はそれに続く業態だ。新業態の名称は「象印銀白おにぎり(ぞうじるしぎんぱくおにぎり)」。
コロナ禍によって中食や内食の需要が増し、市場規模が拡大している。象印食堂で「おいしいごはん」のバリューが実証できたことから、新規事業として「ごはん関連事業」を強化することにした格好だ。象印の炊飯器は主に内食向けに販売されてきたが、中食や今後回復が期待される外食にも対応していく。
出店する阪神梅田本店は「食の阪神」として定評があり、百貨店を日常的に利用する30~50代の女性を中心に来客が見込める。グランドオープンで注目度も高まることから出店を決めた。店舗の場所は地下1階のコンビニデリカの中。デパ地下のお弁当や総菜をまとめて購入できる売り場になる。
用いるのは高級炊飯ジャーの「炎舞炊き」。白米も、5つ星お米マイスターが厳選したオリジナルブレンド米を使う。おにぎり専用に独自開発した炊き方で、店舗内に併設した厨房にて炊飯し調理する。
近年米の消費量が年々減少している。また、ライフスタイルの多様化により家庭でごはんを食べる機会も従来より減っている。同社は技術力を上げて炊飯ジャーの開発に力を注いできたが、米食そのものの市場が先細りしていることから、炊飯器の販売にとどまらない展開を進めている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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