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「I don’t like it.」より丁寧で洗練された英語表現
何か好ましくないことを言われた時に、英語で何と返せばよいか迷うことはないだろうか。相手の誘いを断りたい時も同様だ。もちろん「I hate it.」などとストレートに返すことはできないが、かといって、「I don’t like it.」と婉曲に言ったつもりでも、これも英語話者にはけっこう不躾に聞こえるだろう。そこで今回は、ビジネスでもプライベートでも使える「I don’t like it.」の丁寧な代替表現を紹介したい。
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■I don’t appreciate…
「I don’t like it.」より丁寧な言い方が「I don’t appreciate…」である。
「appreciate」と言うと「感謝する」や「高く評価する」という訳語を思い浮かべる人もいると思うが、そういう逐語訳的に覚えているだけでは理解できないかもしれない。だが「I don’t appreciate…」と言うことで、意味するところは「I don’t like it.」と同じようにストレートに伝えられるうえ、相手には非常に丁寧で洗練された言い方に聞こえるのである。
たとえば、失礼な物言いをする人物について「I don’t like her.」と言ってしまえば、単に「私、彼女が嫌い」とずいぶん幼稚な言い方に聞こえてしまうだろう。ところが、「I don’t appreciate the way she spoke to me.」と言えば、日本語にすると「彼女の話し方は受け入れられない」といったような感じで、はっきり抵抗感を示しつつ、自分まで失礼な言い方をせずにすむわけだ。
当の相手に直接、「I don’t appreciate the way you speak to me.」と言うこともできる。この場合、丁寧ながらも「そういう口の聞き方はやめていただけますか?」ときっぱり意思を伝えることができるのだ。プロフェッショナルな表現なので、職場でのハラスメントにきっぱり拒否を示す時などにも有効だろう。
■not my cup of tea
自分の好みや趣味ではないと言いたい時に便利なのが「not my cup of tea」だ。たとえば、異性からデートでスケートに誘われたとしよう。単にスケートが好きじゃないのか、それとも、その相手に興味がないのかはともかく、「Thank you for the invite, but ice skating isn’t my cup of tea.」と言うことで、エレガントに誘いを断ることができる。
この表現は「tea」からもわかるように、もともとはイギリスでよく使われていた。しかし、いまやアメリカ英語でもふつうに耳にする表現なので、イギリス英語かアメリカ英語かと気にする必要はないだろう。若い世代はそれほど使わないかもしれないが、真意は十分に伝わるはずだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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