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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ウクライナ問題の先行き不透明感残る
*16:55JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、ウクライナ問題の先行き不透明感残る
■弱含み、米国とユーロ圏の金利差拡大の思惑強まる
今週のユーロ・ドルは弱含み。米連邦準備制度理事会(FRB)によるすみやかな利上げの可能性による欧米金利差拡大観測からユーロ売りになった。ドイツ10年債利回りは一時プラス圏に上昇したが、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁やデコス・スペイン中央銀行総裁が早期利上げに否定的な見解を表明したこともユーロ売り材料となった。取引レンジ:1.1301ドル-1.1434ドル。
■伸び悩みか、米金融政策を注視
来週のユーロ・ドルは、伸び悩みか。米国とロシアの対立が嫌気されていること、米連邦準備制度理事会(FRB)は1月25-26日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締めの必要性に言及するとみられており、ユーロの上値は重いままか。ただ、直近発表の米国経済指標はさえないことから、リスク選好的な米ドル買い・ユーロ売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.1220ドル−1.1420ドル
■弱含み、欧米株安を嫌気してユーロ売り強まる
今週のユーロ・円は弱含み。中東やウクライナなどの地政学的リスクの高まりを受けて原油価格が急伸したが、インフレ進行の懸念が強まり、欧米諸国の株式は下落したことから、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まった。欧州諸国における新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染拡大によってユーロ圏の景気回復は遅れるとの見方もユーロ売りにつながった。取引レンジ:128円56銭−131円18銭。
■伸び悩みか、ウクライナ問題の先行き不透明感残る
来週のユーロ・円は、伸び悩みか。1月24日に発表されるユーロ圏の製造業・サービス業PMIが市場予想を上回った場合、ユーロ売りは後退する可能性がある。ただし、ウクライナ問題の先行き不透明感は消えていないこと、欧米、アジア諸国の株式相場の軟調地合いは続く可能性があることから、リスク回避的なユーロ売り・円買いは継続する可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・24日:1月マークイット製造業PMI(12月:58.0)
・24日:1月マークイットサービス業PMI(12月:53.1)
予想レンジ:127円50銭−130円50銭《FA》
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