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前回のlookに引き続き、今回は似た意味の単語watchを紹介する。他にも見るという単語にはseeがあるが、それらの違いをwatchのコアイメージから見ていこう。
【こちらも】「look = 見る」で覚えては英語は話せない? コアで覚える英語 (22)
■watchのコア
学校の授業でwatchは「動くものを見る場合に使う」と習ったのではないだろうか。watchのコアは「一定期間(何か変化がないだろうかと)見守る」である。したがってwatchには、対象物に「動き」が感じられるのである。
■see・look との違い
see・look・watchの違いをそれぞれのコアから見てみよう。
seeのコア:目でとらえる
lookのコア:視線を向けて見る
上記からseeは「あるものが視界に入ってくる」というニュアンスを含む。対してlookとwatchは「意識して見る」という意味になる。更にwatchは「ある一定期間注意を払って見続ける」というニュアンスになる。したがってTVなどを見る場合はwatchが使われる。これは日本語の「観る」に相当するといえるだろう。
■「see a movie」と「watch a movie」
コアから考えると、映画などを見る場合はwatchが正しく、seeを使うのは不自然だと考えるのではないだろうか。実はこれはどちらも正しい。しかしニュアンスが異なる。
「see a movie」の場合、映画館で映画を見るというニュアンスを含んでいる。一方watchの場合はTV・DVDなどで見るというニュアンスを含んでいる。これは映画館や劇場など大きなスクリーンが「視野に入ってくる」と考えられるためであり、ゆえにseeが使われる。
■フレーズで覚える
最後はwatchを使ったよく耳にするフレーズを紹介しよう。
Don’t watch TV too much.「TVを見すぎないように」
I’ll be watching you.「君のことを見続けるよ」
Can you watch my bag?「私のバック見といてくれる?」
Watch out your step!「足元気を付けて!」
Watching over those kids.「子供たち見守ってね」
そのコアからwatchは「見る」だけでなく、「注意深く見守る・監視する」という意味になる。「I’ll be watching you」はThe Policeの曲で有名なフレーズだ。
今回の記事を参考にsee・look・watchを使いこなせるようになって頂きたい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
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