相鉄・星川~天王町駅間の高架下商業化、星川駅付近などが2022年冬開業へ

2021年10月12日 16:49

印刷

相鉄本線高架下開発のイメージ(相鉄アーバンクリエイツなど発表資料より)

相鉄本線高架下開発のイメージ(相鉄アーバンクリエイツなど発表資料より)[写真拡大]

 相鉄グループの相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントは、横浜市保土ケ谷区の相模鉄道本線高架下の商業開発に着手した。第1期事業では保土ケ谷区星川の星川駅付近にスーパーや食物販店、カフェなどを集め、にぎわいと交流の場所として2022年冬の開業を目指す。

【こちらも】埼玉のJR大宮駅東口再開発、複合商業施設「大宮門街」が2022年4月オープンへ

 相鉄グループが開発を進める高架下は、横浜市が相鉄本線連続立体交差事業で高架化した、星川駅から保土ケ谷区天王町の天王町駅間約1.4キロ。相鉄グループはこの区間を複数に分けて開発する計画で、第1期事業として星川駅付近、天王町駅西側エリアの合計約1万4,000平方メートルの開発に着手した。

 このうち、星川駅周辺はスーパーや食物販店、カフェなど地域ににぎわいを生み、暮らしを支える店舗を集める。天王町駅西側エリアは、まちづくり・エリアリノベーションの「YADOKARI」、建築設計・まちづくりの「オンデザインパートナーズ」と連携し、街に変化を与えて新しい生き方を創出する場所をつくる。

 保土ケ谷区は2020年策定の「星川駅周辺地区総合的なまちづくりガイドライン」で、星川駅周辺を駅と高架下を中心にこれまで南北に分断されてきた地区を一体化し、地域の利便性向上とにぎわい創出を実現する場としている。

 相鉄グループは2020年末、保土ケ谷区と星川駅周辺の魅力づくりに関する基本協定書を締結し、地域課題解決に向けた協働をスタートさせている。高架下の開発は保土ケ谷区の計画と協定に沿う方向で進める。

 相鉄本線連続立体交差事業は線路による地域分断を解消し、交通渋滞の緩和や地域の活性化を目指して横浜市が2002年度から進めていた。踏切による交通遮断がなくなり、駅をはさんだ南北移動が円滑化した。今後、相鉄グループが新たに生まれた高架下を開発することで、新たなにぎわいを創出する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事